打ちこみ稽古

理系大卒社会人です。 趣味のゲームやアニメについて書いてます。スプラトゥーン2/ウデマエX/パワー2600/BeatmaniaⅡDX/SP皆伝

SP皆伝に合格したので練習法まとめ【beatmania IIDX】

2021/5/5にbeatmania iidxのSP皆伝に合格しました。

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皆伝合格時のリザルト(灼熱40抜けです)

皆伝に合格したらそれまでの練習について書きたいと思っていたので、自分自身への忘備録を兼ねてブログを更新します。

 

皆伝取得において一番身近なアドバイスができるのは皆伝を取得したばかりの人だと思うのでこれから皆伝を目指す人の参考になれればと思います。

 

私自身がなるべく早く皆伝に合格することだけを考えてプレイしていたので、そこに着目した上達方法が中心となります。

 

2021/10/19:地力A+の内容と一部構成を編集しました。

 

目次

 

 

自分について

プレーサイド:1P

運指:1048+手首皿(皿曲のみ3:5半固定+べちゃ)

環境:ACのみ(旧筐体)、緑数字286白数字LIFT400

段位:PENDUAL~SINOBUZで中伝取得後一度休止。2021年の3月からHVで再開。

☆11にAAAが一つもないクリアラーです

 

一度、中伝を取得した段階で弐寺から離れたためSINOBUZ以前の記憶はほとんどないです。そのため復帰後に着目して書きます。

 

皆伝を目指す人に特に伝えたいこと

なるべく早く一発で合格する

 皆伝に合格するというのは、皆伝曲目の流れが灼熱→卑弥呼→冥であるということが変わらない限り、「灼熱と卑弥呼をゲージ何%でもいいから抜けて、冥の低速に入るまででゲージを100%まで回復して低速加速を頑張って叩くこと」ができれば十分です。

 

これに対応するのが以下の3つの能力だと思います

1.灼熱を耐えるだけの最低限の皿力

2.卑弥呼の後半を耐えるだけの地力

3.冥の低速でゲージが削られないための低速力

 

 卑弥呼を抜けられるだけの地力を持つ人は冥の低速前でゲージを100%まで回復するのは十分に可能だと思います。ただし、一つだけ条件があります。

 

 段位曲に癖がついていないことです。(早期合格で一番重要)

 

 段位で一番怖いのは癖がつくことです。私は段位の冥は合計3回プレイしましたが、2回目の時点で前半に癖が付きかけました。一度段位を受けたら最低一週間は期間を置きましょう。調子のバロメータとして皆伝を受けるのではなく、確実に仕留めきる自信がある日だけ受験することをすすめます。段位曲の正規譜面は受験当日に初めて見るのがベストです。

 

 また、一定の地力がつくまで皆伝を絶対に受験しないようにしましょう

 私はメンデスクエルバドマニのハード、クロペンのイージーができるまでは何があっても皆伝を受けないように決めていました。

 この指標は鍵盤力と皿複合力(いわゆる地力です)としてはそれなりに適切ですし、皆伝を受けるための最低ラインかと思います。

 結果的にそれから一ヶ月半ほど後に地力Sに2つハード、地力Sの8割をイージーしてから合格しましたが、皆伝に合格した日もクロペンがイージーできる程度の調子でした。

 この地力に加え連皿と低速を対策すれば実力としては十分なはずです。

 

上達するためにはどんな手段でも取り入れる

 皆伝攻略サイトを見る、譜面動画を見る、うまいプレイヤーの配信を見るなどして、自分の手札や考え方を増やしていくことが上達に繋がります。私は現状分析と目標までの距離は常に意識していました。特に効果があったのは運指変更です。

 

 昔から1048式を使っていましたが、地力Bから地力Aの皿複合曲がハードできないときに一度成長が停滞しました。Blue Rain†をハードしていて地力Dが全白じゃなかったぐらいに皿が苦手でした。イージー特攻はConfiserieのアシ易が限界ぐらいでした。

 

 そこで手首皿への運指変更を考えました。手首皿を使うと8分以下の皿が繋がりやすくなるのは知っていましたが、なんとなく手首皿を敬遠していたため昔から選択肢に入れていませんでした。試してもいないのに大した実力も持っていない自分があれこれ文句を言うのもどうかと思って一週間ほど試してみたら、これがハマりました。

 

 手首皿への矯正は1048式からの転向だったこともあり、2週間で最小BPが以前と変わらなくなりランプ更新もできるようになりました。手首皿を始めたのが皆伝合格2ヶ月前なので矯正後に一気に上達しました。

 

 冥の低速加速地帯、卑弥呼の後半、メンデスを含む地力A以下のハードに関しては手首皿を使っていなければ皆伝取得が半年~1年は遅れたのでは無いかと思います。

 

私はたまたまハマっただけかもしれませんが、上達に使えそうな方法は自分が納得したうえで色々試したほうが良いと思います。安いプライドは捨てましょう、どうせ誰も自分のプレイなんて見てないです。

 

 

 

 

毎日練習時間を確保する

 私は仕事が忙しい時以外は平日・休日ともに10クレ程度プレイするようにしていました。 集中力の限界が来たらやめていたので、大体10クレ前後に落ち着きます。残業3桁台の月もありましたが何とか月100クレプレイして地力は維持していました。今思うと狂気ですね。

 

 音ゲーはスポーツに近いので、できるだけ毎日プレイしたほうが地力が落ちないと思います。ただし、体調が悪い、腕が痛い、集中できないなどの場合は休むべきです。無駄な練習をせず、継続的に取り組むことが重要です。

 

スコアに執着しすぎない

 これは中伝後期~現在までで気づいたのですが、スコアを狙う場合とコンボを繋ぐ場合では押し方や認識の仕方が全く違います。スコアを狙おうとした場合、私はAA穴も満足に押せません。スコアと発狂ごまかしはトレードオフの関係で、段位を抜けるためには後者のほうが大事です。ただし、スコアについては黃グレまでは回復量が変わるのでGOOD以下を黃グレにすることは意識した方がいいです。

 それと、ライバルスコアを意識しすぎるのも良くないと思います。私は同じレベルの友達がいないのでライバル0でやってました。

アリーナモードをやりすぎない

ある程度スコア力のある皆伝の人以外にとってはあまりやる価値がないと思ってます。アリーナで投げられる曲をプレイするよりも自分で考えたメニューをこなすほうが練習価値も高いです(あと、結局上位の人に勝てませんし)

特定のランプ更新にこだわりすぎない

 上達する上でマイルストーンとなる曲のランプがあります。有名なのはお菓子ハード、三闘神ハードなどですね。たとえばメンデスをハードできたら一つの地力の指標になるかもしれませんが、ハードまでに何百回とリトライして場合はその時間がもったいないと思います。

 

 現在の☆12には練習曲が多くあるため、一つの曲にこだわる必要は無いです。それよりも多くの曲に触れたほうがいいです。私はColorful Cookieに癖が付きすぎて、共鳴遊戯の華をハードしたあとにハードをつけましたが、指標ってのはそんなもんです。(癖はおそろしいです)

 

それと、私はPフリーをほとんど使いませんでした。粘着して得られたクリアランプにそこまで価値を感じなかったのと、Pフリーのときのインターバルの短さで集中力が普段よりも下がるためです。

 

練習を開始する前に

・☆12参考表、CPIに登録する

 無料なのでまずは、☆12参考表にユーザー登録しましょう。(もう大半の人がしているかと思いますが)いわゆる地力A、地力Bなどという表現を使っていますが、このサイトの難易度基準です。ランプは手動更新となります。

sp12.iidx.app

 

CPIというサイトも同じく地力表のサイトです。

cpi.makecir.com

こちらは、登録者のクリアランプ状況から統計処理を施して、相対的な難易度表を作成した比較的新しいサイトです。自分のクリアランプを登録するためにはコナミのプレミアムコースに登録する必要がありますが、個人的にはこちらのサイトのほうが体感の難易度と一致しています(特に地力A以降の難易度が細分化されているのが良いです)。ランプはcsvファイルをアップロードするだけで自動更新されます。

 

・イージーとハードランプで更新する

 基本的な地力上げの方針ですが、強烈なラス殺しを除き初見の楽曲はイージーランプで埋めて、BPが50前後まで減ったタイミングでハードランプで再度埋めるといった流れで進めました。

 

 イージーは高密度のごまかし力、最低限のゲージ維持力を確認するためで自分の地力の上限を伸ばす練習になります。

 

 ハードは簡単な部分でミスをしないことと、難所でのBPを抑えること、一曲全体を通じて集中する練習になります。

 

 アシストイージー(アシ易)、ノマゲはイージーの、EXハードはハードの互換ランプであるため、皆伝を狙う段階で積極的に選択する必要は無いです。ただし、高難易度についてはアシ易を挟むことでモチベーションを維持したり、ノマゲを使うことで、一度ランプをつけただけの曲を振り返る機会になったりするので自分と相談しましょう。私は地力Sでアシ易、A+からノマゲを併用するようにしました。

 

 

・高速曲を多めに選曲する

 皆伝曲最難関の卑弥呼と冥はBPM180以上の高速曲になります。

 

 卑弥呼の最高BPMは185、冥は200です。同じ16分乱打でもBPMが異なると求められる運指速度も異なります。もちろん常に高速曲だけを選ぶ必要はありませんが、なるべくBPM180以上の曲を選曲するようにしましょう。後述する練習曲も高速曲が中心です。

 

 

地力上げ詳細

復帰したて~中伝取得まで

 久しぶりにプレイをする人や本腰を入れ直してプレイする人は、はじめに運指や判定、緑数字や白数字などプレイの基本的な環境について考えましょう。今までこれでやっていたからという理由だけで昔のスタイルを続けるのはもったいないです。

 

 現在はランカーの人たちの環境や考え方についても調べれば出てくるので自分にとってやりやすい緑数字を探すのに数日かかったとしても無駄にはなりません。

 

 さて、中伝取得までですが、地力B+イージーでワンチャンスあるかと思います。私は津軽雪、Shooting Fireballにイージーがついた日に合格しました。

 

 ただし、焦って中伝を取る必要は無いです。理由は2つあり、1つは課題曲として採用されがちなバドマニメンデスに癖がつくと後のハード埋めに響くこと(特にバドマニは正規当たりだから要注意)、もう一つはいずれ皆伝を取るのであれば通過点である中伝は必ず取れるからです。少し長い目で見たほうがいいです。

 

 この段階では☆12のどの難易度まで自分が押せるのかを意識しましょう。たとえば地力DのAAがイージーなら安定するが、地力Cのトリカゴだと安定しない場合であれば地力Cに特攻しつつ地力D以下の譜面のBPを減らすといったように適正難易度帯の前後1つの曲をひたすら回すのが良いです。

 

乱打なら地力Bも押せるが皿複合はDが限界といったように人によって譜面傾向ごとに特攻できる難易度が変わることも良く起きるはずですが、可能でしたら苦手分野の引き上げを優先的におこないましょう。

 

また、適正難易度より上の曲は一般にラス殺しが激しくなっていきます。それを捌けるようになるためには特攻をするしかありません。バランスを取って練習しましょう。

 

☆12の特攻については、ステップアップモードがおすすめです。100円で☆12が3曲遊べますし120円払えば土曜日以外でも、12の復習フォルダが選択できます。私はステップアップのおかげでランプ更新がかなり早くなりました。 

 

また、mosaicのような同時押し譜面やFeel the Beatのような皿複合が苦手な場合は特攻も大事ですが、☆11の基礎的な譜面のBPを減らすことも有効です。スタンダードの1,2曲目は自分の苦手な傾向の☆11の曲をプレイしましょう。

 

この時期は1.2曲目は苦手分野の☆11曲、3曲目にGAIA、Idola、Brokenなど中速-高速乱打をよく選び、4曲目に地力B、B+に特攻していました。地力B、Cのフォルダ周回が有効です。

地力Aイージーまで

中伝合格おめでとうございます。ここからは難易度が1つ上がるたびに壁があるイメージですがやることは今までと同じです。

 

地力Bができるようになると、いずれ地力B+にも得意曲ならランプがつくといった状況が来るかと思います。まずは地力B+以下の攻略を進め、半分ほど埋まった段階で地力Aに挑んでみましょう。

 

地力B+以下とAではラス殺しの強さが一気に変わります。この辺りから、単曲あたりに有効なオプションや体力配分などを考えた上で何度も試行錯誤することになるかもしれません。まあ必死に段位抜けしたバドマニやメンデスがいる難易度帯なので妥当といえば妥当です。

 

私が最初にイージーをつけたのはTriple Counterです。全体が高密度なタイプの譜面なので一箇所でもできればなんとかなります。Blue Rain†、G59なども早期につきましたが、一方で簡単と言われているEXUSIAは最後5曲以内まで残りました。クリアでも個人差が大きくなってきます。

 

攻略に関しては、これなら何とかできそうだと思う譜面に何度か挑戦することや、津軽雪のような中盤だけ難しくてイージーは地力A未満だけどハードは地力Aの曲も選曲するのがおすすめです。津軽雪は曲も良いのでよく遊んでました。

 

地力Aで私が特に時間がかかったのはワキシ、バドマニ、メンデスです。同時押しと皿が苦手でした。天空の夜明けのような量産型物量に関しては外れるとBP180ぐらいは出ましたが何度か挑戦するうちに見えるようになりました。

 

それと、苦手分野を潰すという点でこの時期までには☆11のソフランと縦連以外の曲は一通りハードしておくと良いです。皿曲対策については後述しますが、灼熱対策にも繋がります。

 

バドマニ、天空の夜明け、お菓子の王国あたりにイージーがついたら地力A+にも挑戦して良いのではないかと思います。

 

追記

*地力A+の曲群について

触れるのを忘れていましたが地力A+は地力BとB+の関係と似ています。

道中は地力Aの難しい部分が中心で、地力Sほどのラス殺しの強さの無い譜面が多いです。

したがって、地力Aが埋まってくる段階で自然と挑戦できるはずです。

また、次の地力Sの項で個別曲名を挙げましたが、良質な練習曲が多いです。

 

地力S、1曲目イージーまで

地力Sはラス殺しが強烈なものが多く再度壁を感じることになります。おそらく最初のイージー(ハードも)は共鳴遊戯の華かECHIDNAになると思います。どちらも比較的落ち着いた密度で発狂も短めなので噛み合えばイージーがつきやすいです。

 

地力Sは良曲が多いので高密度に慣れるためにもクリアできなくても周回しましょう。

特に共鳴遊戯とSigmundは地力Sに食らいついていくための認識と体力を鍛える上で非常に練習になります。

また、駅猫や嘆きはランプがつけやすいですがラス殺しや局所難のみなので地力向上に繋がりにくいですし、Carminaやクロペンのように地力S+に片足突っ込んでいて難しすぎるものもあり同難易度帯で差が広くなります。

 

地力Sがまだ厳しい人は地力A+の煉獄のエルフェリアやFeel The Beat†(中盤に地力Sが降ってくる)、Ancient Scapes†やCHRONO DIVER -NORNIR-†(全体難)などもおすすめです。この段階でも目標の地力帯前後で練習するのが基本です。

 

この辺りからはクリアランプにアシ易を挟むことも選択肢に入ります。モチベーション維持にも繋がりますし、何度も挑戦するきっかけにもなります。

 

また、地力B以下の曲についても、BPを減らしたり、スコアを意識して丁寧に押す練習もおこないましょう。地力Sの密度に慣れると、以前苦戦した曲の思いがけない場所が難しいことに気づいたり、以前苦戦した部分がすんなり捌けたりと、違った角度で見えてきます。

 

クロペンイージーまで

地力Sに一曲でもイージーがつけば特攻についてはアドバイスできることは殆どないです。自分で築いてきた今までと同じような方法で攻略しましょう。私は自分の能力と相談し、このタイミングで手首皿に転向しました。

 

 クロペンについてですが、地力Sの中でも鍵盤力がトップクラスに求められます。挑戦時期だとエレクリやコンフィの1枚上に感じました。ただし、中盤のデニムが割れると後半の乱打も簡単になるためランダム譜面の難易度差が大きいことから、特攻していればいつか見えるときがきます。

 ちなみに私のクロペン最小BPは68ですが配置次第で150とか普通に出ます。中盤のデニムは微割れが一番押しやすく、デニムが当たるとその後の12分縦連地帯が大体外れるのでデニムで残したゲージを横認識で死守しましょう。

 

クロペンと並行して、pp、コンフィ、エレクリあたりにも特攻して高密度への慣れをつけていきましょう。

 

また、冥と卑弥呼についても一度乱で挑戦してみれば、どこがどれぐらい難しいのかが理解できるようになっているはずです。

 

ここまで来れば皆伝を受ける上で必要な地力はついているはずです。地力を維持しつつ個別対策を進めましょう。

 

皆伝合格まで

 この頃から本格的に皆伝対策をはじめました。だいたいクロペンイージーから1ヶ月半後に皆伝合格したため、もう少し早く対策を始めるべきだったとも思います。

 

 クロペンにイージーがつくぐらいの地力があれば、その地力をキープしつつ皆伝の個別曲対策に入って良いです。大きく分けて以下の3つになります。

 

1.地力の維持

  地力維持のために、簡単目の高速曲で丁寧な認識と運指速度の維持を、高難易度の高速曲で発狂のごまかし力をキープするようにしましょう。だいたい1日あたり5-10曲やれば十分です。埋めていないイージーハードランプがある場合はそちらを続けてもOKです。

私がよくプレイしていた練習曲

・GAIA

・NNRT

・Idola

・恋する宇宙戦争

・Close the world(†も)

・神謳 -RESONANCE-

・TOXIC VIBRATION

・Bad Maniacs

reunion

・KAISER PHOENIX

・お菓子の王国

・共鳴遊戯の華

・煉獄のエルフェリア

・Confiserie

・Chrono Diver -PENDULUMs-

・perditus†paradisus

 

 

2.連皿対策

連皿に関してはこちらの記事が参考になりました。

http://sitake.seesaa.net/article/258385550.html

 

灼熱を段位で抜けるだけであればこちらの記事の☆11までの皿曲のやりこみで十分です。

大きな目安としては☆10の皿曲が乱難で安定し、☆11の皿曲を全てハードできる程度です。

 

皿曲の練習は鍵盤と異なり、高難易度特攻よりも、☆10程度の簡単な皿曲を確実に処理したほうが効果が高いです。☆12でBP3桁だしつつイージー乱ノックをするよりも、☆10でBP一桁を狙う方が良いです。

 

皿について意識したことは

・8分以下の皿を叩くように回す(上手い人の音を聞くとわかります)

・8枚ぐらいまでの連皿については押しと引きを考える(逆にそれ以上は感覚)

・BADハマりした場合は一瞬皿を止める

・繰り返しプレイしてリズムを覚える(重要)

です。

 

☆12の皿については赤鮭、Watch2、Snake、Black、Level1はイージーしました。灼熱に挑む前に☆12の皿曲でたくさん皿を回しながら鍵盤をさばく感覚を覚える必要はありますが、ハードクリアまでは必要ないです。

 

一番重要なのは☆11までの皿を丁寧に回すことができる力です。

 

灼熱についてですが、私は小指皿で12鍵は左手、残りは右手で処理していました。トリルや縦連でも固定しました。

 

灼熱対策で有名なのはハンクラを聞いて皿を覚えることですが、私はあまり効果を感じませんでした。そもそも☆12の皿を一曲もハードしていないのに皿を覚えたところで回せませんし、、、。

 

おすすめは鍵盤を覚えることです。オートスクラッチで灼熱をプレイするとわかりますが、357鍵を片手で取れるようにするだけで一気に楽になります。また、トリル地帯の鍵盤のリズムを覚えて、皿は片手間に見るようにすると段位補正で耐えられるようになります。鍵盤がどのタイミングでどれぐらい降ってくるかがわかった上で20回ほど正規鏡でプレイすれば安定します。

 

実際に段位ゲージでプレイするときは回しすぎない、押しすぎないことが重要です。一度でも皆伝受験をするとステップアップで段位ゲージで灼熱をプレイすることができるのでそちらで実際に段位抜けできるか試すのも良いと思います。プレイするとわかりますがBP200ぐらいなら抜けられます。

 

私がよくプレイしていた練習曲

☆10

Red. by Full Metal Jacket

Red. by Jack Trance

BLACK.by X-Cross Fade

Snake Stick

199024club -Re:BounceKiller-

bass 2 bass

↑全て難乱安定させて、できればBP10代まで減らしましょう

 

☆11

naughty girl@Queen's Palace(A)

Wonder Bullfighter

灼熱Pt.2 Long Train Running(H)

↑全て難乱安定させて、BP30以下を狙えると良いです

SAMURAI-Scramble

IDC feat.REVERBEE (Mo'Cuts Ver)

Just a Little Smile

naughty girl@Queen's Palace(L)

↑良曲良皿ですが12に片足突っ込んだ難しさです、ハード安定できれば段位灼熱は余裕だと思います

 

☆12

・Red. by Full Metal Jacket

・BLACK.by X-Cross Fade

↑皿をたくさん回すスタミナと鍵盤を捌く感覚を掴んでました

・灼熱Beach Side Bunny

↑☆11までの皿が自信を持って回せるようになったらノックしましょう

 

3.低速対策

 灼熱以外の皆伝曲は低速が含まれるため、ソフラン対策が必須でしたが、準備した上で対策をしないと効果が薄いように感じました。とはいえ皆伝曲の低速は通常BPMの1/2の変化が中心なので対策もシンプルです。

 

有名なソフラン対策は緑数字を普段の2倍にして☆8や☆9で練習をすることですが、その前に白数字を2倍にする練習をおすすめします。これにより目線固定の癖をつけられます。

 

緑数字は普段のままにして、白数字を普段の倍にすると、低速時にどこに目線を持ってくればよいかわかるのでおすすめです(例えば緑数字300サドプラ100の場合は緑数字300サドプラ550にすると、普段の半分の視界でプレイすることになります)。

 

この状態で☆11のquasarやBlue rainをプレイして目線を覚えてから緑数字2倍の練習をすると効果的です。

それと私は、この練習をしたときに、目線移動をした際にノーツが詰まっていて見にくいことに気づき、判定文字~判定ラインの間を広く取るために判定文字を変更しました。Heroic Verseの判定文字が主張が強くなく幅が少し細いためこれを使いました。

 

緑数字2倍の練習は☆8程度の簡単な曲から試してみましょう。自分の好きな曲中心で良いですが、できれば同時押しが多めの曲のほうが良いです。

☆10の同時押し曲がイージーで耐えられれば冥のBPM130までは100%維持できるはずなのでその辺りを目標にしましょう。 

 

また、以下の練習曲で低速から加速への目線移動についても慣れておきましょう。

☆11

PARANOiA ~HADES~

Ah Hah Yeah(緑数字倍でスタートするとかなり難しいです)

ZETA~素数の世界と超越者~

EMERALDAS

 

☆12

 PARANOiA ~HADES~

POSSESSION

Lethal Weapon

卑弥呼

 

最後に私の段位曲の最小BPを書きます。

エメラルダス:89

灼熱:180

卑弥呼:139

冥:105

 

受験条件としては最小BPが灼熱が150、卑弥呼が150、冥が120を切るぐらいが目安かと思います。エメラルダス100%抜け前提なら灼熱はもう少しBPは多くても良いです。

 

エメラルダスに関しては対策は必要ないです。正規鏡ともに押しやすいですが、100%に近いゲージで抜けるために乱で何度かプレイしCNや連皿のタイミングをなんとなく覚えるだけで十分かと思います。

 

灼熱は対策必須ですが、先程書いた連皿対策以上のことは私もわかりません。灼熱は癖が付きにくいのであまり心配しなくて良いと思います。

 

卑弥呼については最後のギアチェン以外は対策は不要だと思います。☆11で卑弥呼Hをハードしていれば、縦連地帯のリズムにもそこまで苦戦しません。あそこは地力があれば横認識の徹底で耐えられます。

 アチェンは最後の皿複合までをしっかり叩き切ったあとに最速でギアチェンすると10-20%の段位ゲージ損失で抜けられます。あえて皿複合のときにギアチェンを意識しないのがポイントだと思います。↓私が参考にしたギアチェン動画です

www.youtube.com

 

 

冥については、前半が縦に詰まった譜面になっていて中盤の低加速地帯はわけがわからないかと思います。

 

前半の縦に詰まった部分は☆11のS乱(Love is EternityやHarmony and Lovelyなど)や☆12のReunionやTOXIC VIBRATIONをひたすら横に認識する練習をしました。

 

中盤の低速加速地帯については、BPM200→100→(BPM10ずつ上昇)→200と変化するとんでもない地帯です。加速のBPM130までは後述する低速対策でしっかり押し、それ以降は地力でゴリ押ししましょう。下手に縦連や階段のあんみつを意識せず横認識で叩きよく分からないまま逃げ切るのがおすすめです。乱ノックでは以下の点を意識していました。加速の目線移動だけは冥独特の対策になるのでこればかりは冥で慣れましょう。

 

・前半はとにかく横認識して繋ぐ、以降常に横認識

・低速に入ったタイミングで目線を変える、最初の数ノーツで低速に慣れる

・BPM130まではとにかく繋ぐ&130で目線を少し上げる

・BPM170あたりで目線を普段の位置に戻す(皿が増える辺りです)

・残りの発狂を押せるだけ押す

ウイニングラン地帯はBPを減らす

 

BP130まででゲージを100%に持っていくことがとにかく重要です。

ウイニングランでイージーゲージが保てない人はmosaicなどの同時押しの練習に戻りましょう。私はウイニングランで普通にアシ易落ちしていました。

 

 段位ゲージについて

検索すれば詳細な仕様が出てきますが、大体の目安でイージーゲージで2%割らない楽曲ならば段位ゲージでは間違いなく落ちません。段位ゲージの回復はイージーより厳しくて、減少はイージーよりも緩いです。特に30%以降の補正がかかってからは本当にゆるいです。たしか8ノーツ黃グレで拾って1ノーツ見逃しでトントンぐらいのはずです。

 

皆伝取得時のランプ状況

イージーはある程度難易度周回していましたが、ハードに関しては気が向いたときに埋める程度だったので参考にならないかもしれません。個人差曲もほとんどやっていないです。B+以下は省略し、地力A以上のみの掲載になります。

 

・イージー

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・ハード

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ランプ更新履歴(撮影したリザルトのみ) 

参考になるかもしれないので自分がこれは頑張ったと思い写真を取ったリザルトを時系列順に並べました。

 

イージー

2020年

3/25 refrain

4/4 Super rush

4/4 Valanga

4/4 AA rebuild

4/6 Hollywood galaxy

4/6 津軽

4/12 twelfth style

6/25 赤鮭

6/26 Snake

7/9 中伝合格

7/10 Blue Rain  

7/12 仮想空間

7/28 天空の夜明け

8/11 Despair of ELFERIA

8/15 Life is ナカタ

8/21 Bad Maniacs

8/22 199024club -リバウンス

8/28 ハエレ

8/31 Initiation

9/3 Ancient scapes†

9/20 The Chase

10/10 Black by

10/15 NZM

10/15 Almagest

10/30 EBONY & IVORY†

10/30 共鳴遊戯の華

10/30 Timepiece phaseⅡ(CN)

11/16 Elemental Creation(アシ易)

11/18 perditus†paradisus(アシ易)

11/18 CHRONO DIVER -NORNIR-†

12/12 perditus†paradisus

12/29 煉獄のエルフェリア

2021年

2/1 Sigmund(アシ易)

2/3 Chrono Diver -PENDULUMs-(アシ易)

2/3 Confiserie(アシ易)

2/28 がっつり陰キャ

 

~ここから手首皿転向~

 

3/14 Secrets†

3/14 シムルグ

3/15 EROICA

3/21 千年の理†

3/25 Go Ahead

3/26 Confiserie

3/26 嘆きの樹

3/28 Chrono Diver -PENDULUMs-

3/28 EMERALDAS

4/2 卑弥呼(アシ易)

4/7 KAISER PHOENIX

4/9 Elemental Creation

4/14 駅猫のワルツ

4/14 焔極OVERKILL

4/19 Carmina(アシ易)

4/22 MEGAERA

4/22 皆伝受験1回目

4/23 Sigmund

4/26 皆伝受験2回目

5/3 PARANOiA ~HADES~

5/5皆伝合格

 

ハード

2020年

9/17 POSSESSION 

10/2 リトスマ

10/25 Close the world

11/16 God Speed

11/26 仮想空間

12/4 Hollywood galaxy

12/22 Blue Rain 

12/27 ビタチョコ

2021年

1/2 G59

1/3 津軽

2/13 Snakey Kung-fu

2/22 Triple Counter

2/26 StrayedCatz

 

~ここから手首皿転向~

 

3/18 Bad Maniacs

3/25 天空の夜明け

3/26 Secrets†

3/27 fallen leaves

3/28 quell

3/31 MENDES

3/31 DORNWALD Junge

4/1 煉獄のエルフェリア

4/3 reunion

4/3 Colorful Cookie←????????????

4/14 ∀

4/17 ECHIDNA

4/22 共鳴遊戯の華

4/22 皆伝受験1回目

4/26 皆伝受験2回目

5/1 Contract†

5/5皆伝合格

 

おわりに

気づいたら10000文字近く書いてしまいました。ここまで読んだくれた人、本当にありがとうございました。

 

現代のコンテンツの消費速度の速さの中で、真逆のスタイルである一つの趣味にとことん打ち込むというのは難しいかもしれませんが皆伝を取得した喜びはちょっとの努力では達成できないため何者にも代えがたいです。ぜひ目指しましょう。

 

次は☆12全緑か、アリーナをやりこむかに進もうと思います。

 

 

 

これから響け!ユーフォニアムを見る・読む方へ~アニメ、原作小説、映画の順番についてのまとめ〰(ネタバレ無し)

みなさまこんにちは。

 

今回は、最近映画三部作がついに終了した響け!ユーフォニアムについての記事です。

 

私はこの作品が大好きですが、このシリーズが始まって5年以上が経ち、本編、番外編、アニメ、映画と次々と作品が発表されるにしたがい自分でも時系列や順番を抑えたいことやこれからユーフォシリーズを見たい方がどのような順番で見れば良いのかを伝えたくてまとめるにいたりました。

 

目次

 

 

時系列まとめ 

はじめにすべての作品の時系列をまとめた画像を示します。基本的に番号順に時間が流れます。

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響けユーフォニアムの作品まとめ


基本的には時系列やエピソードの補完の点から、数字の順番に読むことを強くおすすめします。以下におすすめの視聴順やありそうな疑問を補足しました。更に下にはそれぞれの作品の詳細についてあらすじと軽い所感を書きました。

視聴順例

・原作と比べつつコンテンツのすべてを楽しみたいガチな人向け

①→アニメ1期→②③→アニメ2期→④⑤⑥⑦⑧→映画三部作→⑨⑩

 

・話に被りが無く一通り網羅したい

①orアニメ1期→②③orアニメ2期→④⑤⑥⑦⑧→(映画三部作)→⑨⑩

 

・原作と比べなくていいから、とりあえずストーリーを知りたい

アニメ1期(または映画(1期))→アニメ2期→⑦⑧⑩→映画三部作

 

・アニメは見たけど他のも見たい

④⑥⑨(アニメに対応した番外編)

 

・映画に対応する部分を見たい

それぞれ上の画像の矢印を逆走しましょう。

 

 

よくありそうな質問(実際に来たことはない)

Q.友人からユーフォシリーズを勧められました。何も知らないですが、どれから見れば良いですか?

A.アニメ、映画についてはどこから見てもストーリーはつかめるようになっているので、もしも友人から勧められたものがあればそこから見ても良いと思います。個人的なおすすめは、上にも書いたように、アニメ1期を見て面白いと思ったら以降は原作小説→そこに対応するアニメ、映画を時系列順に追いかけるといった流れです。(アニメ→原作でも一応OK)

ちなみに、ストーリーについてネタバレを一切に見たくないという人は先のシリーズのあらすじを含めてすべてシャットアウトすることをおすすめします。(このページでは直接的なネタバレはさけていますが、確実性のためにここでブラウザバックしたほうが良いです。)

 

Q.アニメと映画だけで原作の内容はカバーできますか?

A.1,2年生編に関して言えば、アニメと劇場版三部作で大まかなストーリーをカバーすることはできます。ただし、先ほどの画像で示したようにアニメ2期、映画については放映時間に対して原作の量が多いため細かい点はカバーできていない部分もあります。アニメを見てハマったら原作を読むといったスタイルでも良いと思います。

なお、映像作品でカバーできていない部分は、番外編(④⑤⑥)と三年生編(⑩)となります。

 

Q.百合厨です。リズと青い鳥を見たのですが原作を読むならどれが良いですか?

A.本当は全部読んでほしいですが、のぞみぞの関係だけを追いたいなら②→⑦→⑧の順番に読みましょう。⑦⑧が映画の内容に対応していて、②はこの二人のエピソードに強く焦点が当てられているので。

 

Q.一年生編の映画ってアニメと原作の内容と被ってるし見なくても大丈夫?

A.最初の映画の「北宇治高校吹奏楽部へようこそ」はほぼアニメ1期の総集編なのでアニメを見ている場合には見なくてもまあいいかなあとも思います。劇場三部作の「届けたいメロディ」についてはアニメで演奏されなかった曲や描写が含まれているため是非視聴をおすすめします。

 

作品の簡単な説明(時系列まとめの番号に対応しています)

原作

①響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ

 一番最初の物語になります。当初、作者の武田さんは続編があるかは考えていなかったこともあり、これ一冊で話はまとまっています。主人公である黄前久美子と低音パート、トランペットパートの話が中心となり、入部から一年生の京都府コンクールまでの話となります。厳しい部活、めんどくさい人間関係、実力主義、恋愛などユーフォの基本が詰まっていて面白いです。物語のあらすじは公式ページに上手な文章でまとめられているのでそちらを是非ご参照ください。

 

 

②響け! ユーフォニアム 2 北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏

 前作の続編です。この巻の中心人物は二年生の鎧塚みぞれと傘木希美。リズと青い鳥でこの作品に興味を持った人はこの二人の二年生時代の問題を見ることができるので是非読みましょう。

 

 

③響け! ユーフォニアム 3 北宇治高校吹奏楽部、最大の危機

一年生編の最終作。この巻が発売されたときにも武田さんはこれでユーフォは一区切りとおっしゃっていました(ドラゴンボール並みに続いていますが,,,)。 中心人物は低音パートリーダー田中あすか。いままで明らかにならなかった彼女の人格が少しずつ分かるようになります。ここまでの3作は1巻をもとに展開しているのでできればすべて読みたいですね。

 

④響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話

 一年生編の番外編となります。本編が久美子視点で動くのに対して番外編では様々なキャラの視点で話が進みます。短編集となっているので、低音メンバーや葵、秀一、南中メンバーなどが本編の影でどのように行動していたかが見られて面白いです。秀一と久美子の話はここに収録されています。

 

 

⑤響け! ユーフォニアムシリーズ 立華高校マーチングバンドへようこそ 前編・後編

 北宇治高校から離れた番外編です。久美子の中学時代の同級生の佐々木梓が主人公で、立華高校を舞台とした物語となります。本編の一年生編と同じ時間軸で進むためネタバレが嫌な人は先にそちらを読みましょう。弱小から強くなる北宇治とは異なり立華高校はいわゆる強豪です。今までのユーフォと同様に描写がうまいのはもちろん、強豪部活での人間関係、上手い人と下手な人などが描かれております。

 

 

⑥響け! ユーフォニアム 北宇治高校の吹奏楽部日誌

 こちらも番外編となります。北宇治と立華の合同演奏、久美子とみぞれが担当の定期コンサートの二本立てとなっているため、今までのシリーズを読んでいる人向けのボーナスステージの位置づけだと思います。最後の章では作者インタビューが10000字と、吹奏楽部豆知識、キャラクタープロファイルが書かれています。必見です。

 

 

響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 前編

 ここから二年生編です。主に入部からオーディションまで。映画誓いのフィナーレはこの巻からのエピソードが中心です。

響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 後編

 主に大会の話が中心です。映画リズと青い鳥のエピソードはこの巻からのエピソードが中心となります。

 

 

響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のホントの話

 ④響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話

と同様の二年生編の短編集です。主に南中の四人が中心ですが、個人的には後藤と梨子先輩の話が大好きです。

 

 

響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編

 三年生編です。一年生のときは組織の末端として、二年生では中間管理職として、ついにまとめる代になった久美子達を見るだけで面白いです。それぞれの学年への対応、特に後輩への立ち回りが増えてきたことが特徴です。強豪校から転校してきたユーフォ奏者、長年組織にいると気づかない「当たり前」に対する認識が見どころでした。

 

 

今後の発売予定

 2019/6月に三年生編の後編が発売されます。

二回目のオーディションが怖いですね、どうなるのか楽しみです。

 

 

 

 

アニメ


TVアニメ『響け!ユーフォニアム』 

原作①の内容に相当します。アニメの良いところは演奏シーンと行動描写とOP、EDです。 音楽に関する作品なので文字だけでは表現できない部分を最大限活かしていると思います。個人的には1期がテンポもゆっくり目で描写も丁寧で一番好きです。

 

 
TVアニメ『響け!ユーフォニアム2』

 原作②③の内容に相当します。1期と同じ話数で倍の原作を賄っているため若干駆け足です。2期の見どころはなんといっても演奏シーンです。5話の三日月の舞は歴史に残る1話だと思います。

 

映画

 劇場版 響け! ユーフォニアム ~北宇治高校吹奏楽部にようこそ~

 アニメ1期の総集編です。(おしまい)正直見どころはあまりないです。

 

 劇場版 響け! ユーフォニアム ~届けたいメロディ~

アニメ2期の総集編という位置づけですが必見です。2期の中でも特に田中あすかに関する話を中心に取り上げていて、アニメよりも分かりやすい構成で話の核が見えやすいです(賛否両論ありますが)。総集編ですが追加の演奏パートもあり、新たな作品として十分楽しむことができます。

 
リズと青い鳥

 原作小説⑦⑧に対応する映画その1。特徴としては、作画が他のユーフォシリーズと異なること(タイトルにユーフォもありません)とこの作品に関しては他の作品とのつながりをわかりやすくはしていない点があります(新規や初見向け?)

ツイッターでは百合を求める人から多大なる絶賛を受けていましたし、上映から一年以上経過しても話題になっていてガルパンを思い出しました。

 昔感想記事も書いたのでよろしければ。

masa-beat.hatenablog.jp

 

 劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~

  原作小説⑦⑧に対応する映画その2。こちらは新一年生に焦点を当てた話です。王道ユーフォの続編ですがとにかく密度が濃い。上映時間100分のうち1カットも無駄なコマがなく、話の進行や人間関係を表現するために使われています。今までのユーフォの制作の良いところを集めた作品です。感想書こうと思っていたら一ヶ月経ってしまった

 

最後に

記事にして気づきましたが、ユーフォの小説って11作も出ていたんですね。。。 

本棚から取り出したら量の多さに驚きました。この作品(武田先生の作品全般ですが)の面白さは人間関係と心情にあると思っています。また、学生の頃部活動に真剣に打ち込んだ人なら共感できる内容も多いです。(私の吹部出身の友達は読んだら昔のトラウマが甦ったと言っていましたが)

興味がある方には是非読んでいただきたいです。

やがて君になる TVアニメ感想・2期の可能性について(原作バレ考慮)

みなさまこんにちは。

 

今日は、2018年秋アニメの「やがて君になる」について

アニメのほうが13話を終了したので、その感想と2期の可能性について書きたいと思います。途中で警告文が出るまではネタバレなしで書いています。

 

はじめに2期の実現可能性ですが、現段階では公式側の情報から2期制作については特におこなわれていないと判断できます。

以下はクスノキさん(原作の編集者)のツイート。

 ということですので、その他多くのアニメと同様に、買い支えることしか私達にできることはないのでしょうか(笑

 

一般に、アニメの続編が出るかどうかは

 

・1期の円盤売上

・原作ストック

 

が大きく関わっています。

 

・売上について

2018年10月段階でコミックスは70万部売れたそうです。まあアニメ制作と原作売上には、殆どの場合相関が無いので意味がなさそうですが。

 

ブルーレイについては1万枚が続編のボーダーだと言われています(定かではありません)。

12/21日発売のやがて君になるBD1巻の売上は、12/25時点で2849枚だそうです。まだ判断するには十分な日数ではありませんが、初週が一番売れることを考えるとどうだろうか...とも思います。

 

追記1/28時点でBD3975枚です。コミックスは重版がかかったそうです。みんな、BD買おうよ!!!ニコ生再放送に来てた人がみんな買えばいけるって!!!

 

 

 

 

 

 

・原作ストックについて

 

アニメでは原作5巻の前半まで(25話分)を放送しました。既刊は6巻まで、電撃大王では現在37話まで掲載されています。

このこととストーリー展開を併せて考えると、ちょうど来年の今頃に原作完結→それに合わせて2019秋アニメで2期の4月は君の嘘パターンとかあったら面白いですね。

 

原作から追いつきたい人は5巻から買うとちょうど良いと思います。

ただし、それ以前の巻でも、少し順番が入れ替わっていたり、漫画で読み直すと心情表現が変わっている部分があったりと読み返す価値は十分にあるのでこちらも買うとベターです。

 

 

やがて君になる(5) (電撃コミックスNEXT)

やがて君になる(5) (電撃コミックスNEXT)

 

 

 

やがて君になる(6) (電撃コミックスNEXT)

やがて君になる(6) (電撃コミックスNEXT)

 

 

 

以上より、2期の実現可能性は、我々視聴者の購入次第ではないかと、いつもどおりの結論です。

 

ここまでで、私が言いたいこととしては、2期が見たい人は円盤買おう!ってことだけです。アニメって地上波でタダで見られるしなんなら違法サイトでいつでも見返せるし、という気持ちもわかります。

しかし、自分が本当に好きな作品、制作してくれた方に貢献したいという気持ちが少しでもある(お金もあれば)のでしたらぜひとも買いましょう。

 

ちなみに、やがて君になるの2期ですが、私の予想ですと、死人が大量に発生するのではないかと考えています。なぜならば、1期の終わりが原作準拠で、正直アニメだけ見た人からすると「え?結局オチなしで続くの?」と思ってしまう人がいるほど原作の続きへと綺麗に接続しましたよね。あれは、この後の文化祭での生徒会劇が終わるところで、この物語の1つの締めが来るからです。そしてこの生徒会劇後に物語が大きく動くことになり死人が出るだろうなあといったところです。

 

 

 

以下は私の個人的な、この作品が好きな理由等をネタバレ気にせずに書いています。原作の続きを見ていない方はここまでお読みいただきありがとうございました。(強制撤退)

 

 

 

 

 

 

それでは率直な感想を

 

 

はやく2期で生徒会劇編完結と修学旅行編をみたいですね。

6巻の最後で生徒会劇が終わったことによる、決定的な侑の心情と行動変化が起こります(ここで私は生殺しの気分になり本誌まで追いかけることになったのですが)。

現在、本誌では生徒会旅行がスタートしたところですが、おそらく沙弥香からアクションが起こると思います。フラれるんだろうなあああああああああ。

 

やがて君になる」の好きなところはたくさんありますが、

 

・キャラとその心情、行動に理由がある

 

これが最大の理由です。

 

 

百合だけでなく、恋愛マンガを読むときに、人が人を好きになる理由がおざなりであることは多々あります。その点でこの作品は、侑は人を好きになる、特別な気持ちがわからない、燈子は好きになるというのはその人の好きな部分を好きになるだけで、そこが変わったらその人を好きになれないとそれぞれ非常にめんどくさい(面白い)考えを持っていて、この気持ちがどのように変化していくのかを見ることができます。私はBL以外の恋愛マンガはそれなりに読みますが、男女よりも同性愛のほうが好きになる理由、その葛藤が十分に描かれていると思います。

 

この作品では侑の特別に思う気持ちが生徒会劇が終わるときに確実なものとなります。そして、例の川で好きであることを告白しましたがこのときの燈子の対応も以前と比べだいぶ柔らかくなっている(崩せそう)こともわかります。

 

あるいは、対比構造としては、侑と佐伯先輩もあります。たがいに燈子と親密な関係を持っていますが、燈子を変えようとする侑と一定以上は踏み込まなかった佐伯先輩。この辺の違いがおそらく修学旅行で出てくるんでしょうね。佐伯先輩も都さんとの関わりでだいぶ心情に変化がでていますしね。

 

 

ちなみにお気に入りのシーンは

・体育倉庫のシーン(エロ峠などとアニメでは言われていましたね、私も最初見たときはエチチチチチチチチチチ(コンロ点火)って感じでした)

・合宿の川の字で寝る見開きページ(これはアニメよりも原作の構図ならではって感じの良さでした)

・生徒会劇終わったとき七海先輩が泣いたシーン

アニメですと

・13話でecho(レズの集うカフェです)で燈子と沙弥香が帰るときに手を合わせるシーンがOPと被ったシーン

です。

 

細かい点で言いますと、燈子は侑と話すときだけ姉のことをお姉ちゃんと呼ぶことや、二人で並んで歩くときにカバンの持つ手を変えること、OPのキャラが身につけている花の花言葉なども良いですね。(調べると考察が出てきます)

 

好きなキャラは槇くんと侑ですね。槇くんはただの百合厨で、視聴者からのヘイト管理能力が高いこと、侑は心情変化が無意識に行動や言葉に現れる点が一番わかりやすいからです。

 

 

リズと青い鳥(響けユーフォニアムの新作劇場版)の感想&初日舞台挨拶に行ってきた話(更新途中)

リズと青い鳥を劇場に行くか悩む人のために先にネタバレなしの感想だけ書きます。(4/24追記:中途ですが追記しました。そのうち2回目を見に行き更新をしたいです)

 

率直な感想を述べると、しっとりとした面白さでした。「しっとりした」というのはこれ以上言及するとネタバレになるので避けますが、面白いことは間違いないです。響けユーフォニアムのアニメ1.2期、原作でいうと二作目の響けユーフォニアム2 北宇治高校のいちばん熱い夏まで読んでいる方なら非常に楽しめる内容のはずです。(「君の○は」のように完全に前情報無しで見ると面白さは薄い可能性もあるのかなと思いました)

 

映画の内容はアニメ2期以降、また原作小説響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 前後編に相当する部分です。時系列としては久美子達が2年生になってからの話です。

 

素晴らしかった点としては

・ユーフォシリーズ特有の演奏、音の美しさ、表現力

・こまめに描写されるキャラの表情やしぐさ(特に顔と脚)

・「リズと青い鳥」の映画題目に忠実でわかりやすい原作抽出

が挙げられます

 

先述のアニメか小説を見た方はぜひとも音楽、音の演出が素晴らしいので、映画館で見ることをおすすめします。

 

それでは、ここからは私の完全主観による感想、考察、舞台挨拶のレポを記します

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下ネタバレあり

統括的な感想

先程も書きましたがしっとりとした面白さでした(2回目)。「しっとりとした」というのは静的であること、派手さは無いこと、落ち着いた中に無限の感情が込められていたなあぐらいの意味です。このへんは後述します。

 

私なりのテーマとしては「好きとはなにか」かと思いました。likeとlove以外でも好きの違いって大きいですね(まあ動詞と目的語その他の違いですが)。現実の残酷さ、辛さについてはいろんな人が言及している通りだと思います。

 

原作が発売されたのが2017/10/19だったので約半年前の記憶のみで公式サイトとPVは(私の趣向ですが)一切見ずに1回目を見ました。ストーリーの大筋はもちろん覚えていたのでだいたいこんな感じなんだろうな~みたいな正直期待半分の気持ちでした。見終えたあとは、単純に良い映画だったとは言うことができなく、頭にある情報が多すぎて整理できないことや希美、みぞれの心情を振り返ることで精一杯で、なにかに表現することができませんでした。というか今もできていません。しかし、90分という長い上映時間、鑑賞者の私を釘付けにし、一晩経っても内容について考察させるという点で面白いという評価は間違いないと思いました。

 

 

以下、私が気になった点のみ細かい感想を記述します。

 

リズと青い鳥、希美とみぞれ

 

はじめに物語の核心である、リズと青い鳥についてです。ここを読んでいる人は話を知っていると思うのでこれ以降の話でも、ある程度映画本編を理解している前提で書き進めていきます。

 

リズと青い鳥について特徴を書くと

リズ:一人で生活する少女、後に一緒に過ごした少女(青い鳥)を空に戻す

青い鳥:嵐の夜明けからリズと一緒に過ごし、ある日リズから別れを告げられ空へ行く

 

となっており、これを知った希美は

みぞれ:1年生のときに希美を吹部から失う、再び部に戻った希美と楽しい生活を送る、卒業後にまた希美を失ってしまう

希美:1年生のときに吹部を退部(みぞれのもとを離れる)、再び部に戻る、卒業後はまた進路が別れる

と置き換えることで自分とみぞれがリズと青い鳥に似ているを考えました。また、日常的にも、みぞれは希美を中心として考えていること、希美の快活な振る舞いや行動からもこのように考えるのがある意味自然でしょう。

 

しかしながら終盤の、みぞれと新山先生の対話においてリズ→希美、青い鳥→みぞれという見方もできることが示唆され、それまで自分をリズと見立てていたみぞれが青い鳥と見立てることで演奏が覚醒しました。

 

この場合は

希美:みぞれと自分は音楽の実力において対等であると考え、音大を志望したのもみぞれと肩を並べることができるかと思った。実際は希美はみぞれの才能に気づいており、先のステップに進むことができるかもわかっているが、みぞれの音楽が好きであるため嫉妬、葛藤する

みぞれ:希美と一緒に生活することは楽しいが、自身のオーボエの才能、実力を鑑みると希美とは異なる進路を選ぶ必要がある。みぞれは希美の「すべて」が好きであるため希美から離れたくない。

と見立てられるのでしょうか。これについて、みぞれは希美に合わせるためにソロの演奏のレベルを落としていたとは思いません。原作でもみぞれのソロは譜面通りに百回吹けば百回同じ完璧な演奏ができると書かれておりました。最後のソロ覚醒は感情が乗ったことによるものだと考えられます。(ちなみに原作だとソロ覚醒がすごすぎて音楽室内が阿鼻叫喚になって練習に休憩が入るレベルでしたが映画は割とマイルドでしたね)ここで2人はリズと青い鳥の役割や互いに互いをどのように思っているのかを言うクライマックスを迎えておしまいって感じでしたね。

 

原作でもそうでしたが、リズと青い鳥の一番の核心はこのどちらに自分を重ねるかのミスリードを誘い、それぞれの心境を考える点だったと私は考えています。

 

例えばこちらは公式サイトのこのポスター絵

 

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『リズと青い鳥』公式サイト

 

窓の後ろのリズと少女、みぞれと希美の立ち位置が一致していますよね。

こちらでも

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『リズと青い鳥』公式サイト

みぞれは青い鳥を見つめていて、希美は空を見つめています。

 

それ以外にも本編でも青い羽を希美が拾い、みぞれに渡すシーンと童話パートでリズが深夜にこっそり外出した少女の落とした羽を拾うシーンを重ねたり、みぞれが、ふぐのえさやりをするシーンがあったりといくつもそのようにリードさせる部分がありました。

 

これらを色々踏まえての2人がそれぞれの立場を入れ替えることに気づくシーン、覚醒シーンへと繋がる部分が一番印象的でした。

 

ちなみに原作を読んだときには、原作二作目(アニメ2期に相当)においてもみぞれの演奏が覚醒したシーンがあり、それの二番煎じでも来るのかなと邪推していました。このときはみぞれが希美に自分がどうでもいい存在だと思われている推測しすぎたことを希美自身から否定されることで覚醒しました。したがって、自分をリズと見立てたみぞれが何かしらの外的要素で考えが変わり、晴れ晴れと希美と別れようとするのかなあなどど浅い読みをしていました。

 

ちなみにリズと青い鳥の声優は同じ人が務めていたそうです。終わった後にエンドロールを見るまで気づきませんでした。公式ページには書いてあります。ここからも推測できるのでしょうかね。

 

最後の希美のありがとう

 

みぞれが覚醒ソロを吹いた後、希美は涙を抑えられずそのまま理科準備室へ行き、追いかけてきたみぞれに本音を吐露します。その後、みぞれがおこなった大好きのハグのとき、みぞれは

 

のぞみが優しくしてくれたこと、声をかけてくれたこと、部活に誘ってくれたこと、声、仕草、足音(記憶が怪しいです、ごめんなさい)

 

など(いや、足音ってとは思いましたが)たくさんの好きを希美に伝えましたが、希美はそれに対して

 

「みぞれのオーボエが好き......ありがとう」

と答えました。私はこれを見たとき、希美の返答すくないなあとしか思わなかったのですが舞台挨拶にて山田監督と東山さんが

 

あの「ありがとう」はThank you の意味ではなく、もういいよの意味です。

みぞれがたくさんの大好きを伝えてくれたけどその中に「希美のフルートが好き」が含まれていなかったことに対して、もういいよ、ありがとうと返しました

 

と述べており、鳥肌が立ちました。

 

統括でも書きましたが好きとはなにか、何が好きなのか、好きが一致していないこと、方向性が異なることがこんなにも残酷なのかと思いました。みぞれと希美は互いに好きなのでしょうが、何が好きなのかでこのシーンのありがとうがこんな意味になるとは、、、

 

OP(タイトル字幕→スタッフ字幕が出るところ)

こちらも舞台挨拶にて山田監督がおっしゃっていたのですが、OPはみぞれと希美のオーボエ、フルートの練習音からはじまりましたよね。あの音って互いのピッチが全然あっていなかったのも狙っていたそうです。私はOPを聞いたときピッチが違うまでは気づきませんでしたがなにかしっくりこないと思いました。この物語は終盤まで2人の違い、噛み合わなさを描写することが多いです。まさか最序盤、それも重要なOPでそれを仕掛けていたことに驚きました。

 

山田監督は、オーボエとフルート奏者の方には朝練のときの音がそんなに出ない雰囲気でお願いしますとしか依頼していないそうで、噛み合ってない版と噛み合っている版の両方が録れたそうですが、こちらを採用したそうです。

 

演出・キャラ描写・作画

これが本当に素晴らしかったです。この作品は描写が素晴らしかったから成立したといっても過言ではありません。ユーフォ本編が、大会やオーディションに向けてキャラが動く動的な演出なのに対し、終始みぞれと希美の心情を描写した静的な本作を飽きずに引き込まれるのはこれらの要素のおかげだと思います。これに関しては書き出すとキリが無い&1回見た程度では全てを拾うことはできないためひとまず印象的だった部分を書きます。(追記:もう1回見てから書きます。

 

脚、足

山田監督といえば足といわれているほどに足の描写に力を入れているそうですが今回もそれを十分に感じました。

たとえば

・みぞれと希美の歩くシーンは足だけですが足運びだけでもその性格が伝わってきます。堂々としている、落ち着いているなど

・会話シーンで返答に詰まるとき、楽しく話すときなど足の動きが違う

・希美が新山先生に音大を受けることを話すとき、最後にみぞれに本音を伝えるとき、片足を後ろに折り曲げて地面を叩く

・ソックスの色、種類、上履きの色の違いを利用して会話シーンにもかかわらず足だけを写して誰なのかを見せる

などがありました。もっといっぱいあったはずです。

 

キャラ描写

・みぞれが前髪をかきあげる仕草をするときは独占欲、何かを抑えていることの表れ?(公式PVにも一箇所あります)

・希美の口角を上げて目を細める笑いはいつもの自分を作り出している?

 

(執筆中)

作画

最初のキービジュアルの段階から、今作は今までのユーフォシリーズとは異なる作画だと言われていました。当初は、私もこの作画に違和感を覚えましたが、この作品にはこの作画も良いなあと今は思います。今までの作画はいわゆる京アニっぽい作画でした。ユーフォシリーズは動的な物語であるのに対してリズと青い鳥は2人の少女の心情描写、コップに入れた今にも零れそうな水が表面張力で保たれているような緊張感、儚さが特徴であるため、今回のような線が細く、淡い作画がぴったりだと私は思いました。

 

その他感想

・剣崎梨々花のキャラ

ダブルリードパート、しかもオーボエということでみぞれの直属の後輩として登場した新一年生の剣崎梨々花ちゃん。いいキャラしていましたね~。みぞれと仲良くなりたくてお茶会に誘ったり、リードをつくってもらったりと2人の距離が縮まっていく会話パートでほっこりしました。(なにげにみぞれが下の名前で呼ぶ人って南中カルテット以外だと梨々花がぐらいでは?)ゆでたまご、持ち歩いているのかい!「鎧じゃなくて...剣崎りりかです」って鎧と剣でかけてたのも好き。今後、奏とのかけあいが楽しみですね。

 

・ソロ

オーボエが他の楽器を全てかき消すような勢いのみぞれのソロでした。正直、これを聞くためだけに映画を見に行っても損はないと思います。

作中BGMとしてしばしばリズと青い鳥の第三楽章が用いられていたので、覚醒演奏シーンに入ったときに、これそんなに変わってないなと思ったのですが、後半のソロでやられましたね。フルートが全然入ってこれないのも相まってみぞれの青い鳥として、離れたくないけど離れることが一番だと割り切って堂々と吹いた様子が本当にありありと伝わってきてよかったです。映画館では、何箇所からかすすり泣きの音が聞こえてきました。

 

・男子

部費は払おうな

 

劇場版三部作としての立ち位置

今回、響けユーフォニアムは劇場版三部作として制作されています。

一作目がTVアニメ2期の総集編(ただの総集編ではなく素晴らしいものでしたが)

二作目が今回のリズと青い鳥

そして残りは三作目となります。

 

二、三作目は原作小説の 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 前後編、久美子たちの2年生編となっています。

 

したがって三部作は原作のみぞれと希美に関する部分以外を抜いた部分が取り扱われることになる可能性が非常に高いです。

 

リズと青い鳥を見ていると

・みぞれの演奏覚醒から、関西大会の結果を飛ばして描かれている

・オーディションの話があったが、結果を飛ばしてオーボエフルートのソロは決まっている(他のメンバーはよく見ると...)

・新一年生はすでに入部済

 

などとあくまでユーフォシリーズの話ではなく、完全にみぞれと希美の話に終始していることがわかります。

 

だからこそ、どこが重点的に取り上げられるか読めませんね。個人的にはオーディションまでの話が大好きなのでそこを取り上げてほしいです。

 

ユーフォシリーズの面白さの一つは群像劇であることだと考えています。みぞれと希美がこのように問題を抱えている一方で他の部員にも物語、その人なりの視点、考え方があることを楽しめることが楽しみです。ちなみに、リズと青い鳥も希美とみぞれのそれぞれの視点から見てみるとまた違った感想が出そうですね。

 

(原作小説二冊分を映画2本でまとめるの、無理でしょ...)

 

舞台挨拶について

今回は上映初日に舞台挨拶付きのチケットを購入しました。

場所は神奈川県の川崎チネチッタ

舞台挨拶に来た方は、監督の山田尚子さん、鎧塚みぞれ役の種﨑敦美さん、傘木希美役の東山奈央さんのお三方でした。

流れとしては、最初に映画を見てその後に20分ほどの舞台挨拶でした。

 

川崎チネチッタには、ユーフォ三部作第一弾の届けたいメロディのときも足を運んだのですが、LiveZoundという音響システムが素晴らしいです。詳しい説明は公式サイトをどうぞ。

cinecitta.co.jp普通の映画館とはかなり違うのでぜひお試しください。

 

舞台挨拶は大体20分程度でした。話した内容としては

・映画の感想

・映画中の描写について(前述)

・みなさんは希美とみぞれどっちに共感できる?

といったものでした。描写については印象深かったのでかなり覚えていたのですが、それ以外については映画を見終わった余韻もあってあまり覚えていません...

 

監督、キャスト等製作者側のお話を聞けるのはあまりない機会なので、(裏話も聞けたし)良かったです。(小並)

作者、監督の意図を話すのは無粋だと捉えるかは意見が分かれる所ですが、私個人としては、そのようなメタ情報が好きなので今回の舞台挨拶は非常に楽しめました。

 

公開前には、原作者の武田綾乃先生と山田尚子監督の対談のイベントもあったそうですね。次回の映画のときにまた開かれるようでしたら、そちらにもぜひ行ってみたいと思いました。

 

おわりに

リズと青い鳥、ぜひ劇場で見てほしいです。

ユーフォシリーズは音が特に素晴らしいので良い音響、映画館に行く価値もあると思います。

私の感想は私の主観で書いているので何か気になることなどがあればご意見いただければと思います。

ここまで長い記事を読んでいただいてくれた方、ありがとうございました。

 

 それにしても長い記事を書くのってすごい時間かかりますね、、、おわらないし書いてると次々と書きたいことが思い浮かんでしまう、、、(もうちょっと加筆するかも

研究室の正確な情報を得るためには

こんにちは。

 

最近、研究室配属の時期が近づいてきたこともあってかアクセス数が少しだけ伸びてありがたいです。

 

研究室の選び方についての記事を書いておいてアレなのですが、研究室の情報を得るために役に立つ方法を書きたいと思います。

 

確実性が高い

研究室訪問に行き、そこに所属する人と話をする

 

確実性が低い

それ以外

 

以上です。

 

何が言いたいかというと研究室を選ぶときには必ず研究室に訪問に行きましょうということです。

 

たとえば

・友人の噂話

・他の研究室の人から聞いた噂話

・ネットに溢れる情報サイト

・研究室のHP

これらは情報が間違っていたとしても誰も責任を取ってくれませんし、信憑性が定かではありません。悪い噂は割と合っていますが、雪だるまのように大きくなることもありますし、個人の受け方にもよりますし。

 

一般に正確な情報を得るには情報の発信源から情報を獲得しますよね。今の場合ですと、ここで指す情報源とは研究室に所属する人のみです。この当事者にしかわからないことが山のようにあります。自分が気になること、雰囲気をなるべく自分自身で確かめに行きましょう。同じところに何度も足を運ぶ勢いでいきましょう。

 

そのためにインターネットや友人からの情報を参考にするのは良いと思います。

 

ぜひ可能な限りすべての研究室に足を運んでみましょう。

卒論研究にて思ったこと(忘備録も兼ねて随時追記)

 

こんにちは。

 

主に学部三年生以下の人へ、あるいは研究生にとってなるほどと思ってもらえるような研究室忘備録(卒論編)を書きたいと思います。

 

学部4年生時代の卒論、いわゆる卒業論文制作にあたって感じたことを忘備録のように書いておこうと思います。ちなみに感想としては、「結構精神的に辛い」です。

 

なぜ辛いのか、また辛いときにはどのようにその状況を対処していたのかを以下に記します。

 

卒論研究がつらい理由

成果がでない

なんといってもこれですね。そもそも良い結果が出たらそれをまとめて発表して卒業ですから。

 

研究は基本的に「誰も取り組んだことのない」、すなわち「結果が不明である問題に対して」、「良いか悪いかわからないけど得られた実験結果を考察する」という各プロセスが答えの定まっていない不明だらけの(ストレスフルな)好奇心をくすぐられるものです。

 

したがって基本的には研究はうまくいかないのが当たり前で、失敗した結果をどのように次の一手に活かしていくかを無限に繰り返すことになります。

 

研究成果について発表しないと卒業できないから実験する→うまくいかない&意味のわからない結果が出る→改善策や新しい手法を考える→またうまくいかない→繰り返し

 

となるとつらいですよね。

 

ちなみにうまくいった場合にも他の条件を変えたら結果はどのように変わるとか追加の検討材料が無限にあります。つまり終わりがほとんど無いです。

 

長期戦である

意外と効くのが研究は長期戦であることです。3年生までの講義の何倍、何十倍もの時間労力をかけることになるのはかなり大きいです。

 

講義と卒論の特徴を簡単に書くと

3年生までの講義:半年間週に1か2回講義を受けテストを受けて終わり

卒論研究:一年間自由に研究をして最後に発表と卒論提出

となります。

 

これだけですと半年と一年の違いならそんなに大きくないと思いますが、卒論研究は大体週に3日以上は取り組み、先述のように基本的に失敗の繰り返しで、テストと異なり間違った答えは許されない(データとして使えない)ので負担が大きいです。

 

つまり、卒業に必須の単位なのに失敗が続くため、長い期間悩み抜くことになるということです。私は研究室配属後一ヶ月ぐらいは卒業できるのか不安でした。

 

 卒論は結構大変だということは以上の理由が大きいです。

 

一応私の研究室生活でこれらの問題について心がけていることを記しておきます。

解決策(思考法)

 

卒業できなかった学部生はほとんどいない

 

これが一番です。あなたの研究室には先輩がいますよね。そしてその人達は卒論研究を終えていますよね。そして世間のほとんどの大学生はそれを終えています。

 

そう考えるとまあ最後はなんとかなるだろうと思いませんか。

 

長時間悩まない

研究はうまくいかないのが基本、と書きました。そして重要なのはうまくいかなかったときにどれだけ早く次の一手に移行できるかが重要だと私は思います。

 

長くても1日以上悩んでも意見や発想がまとまらない場合は先輩や指導教員に相談しましょう。こちらは所詮研究生1年目ですから。自分なりの意見を持った上で相談すれば(まともな人なら)応じてくれるでしょう。

 

悩む時間は研究の成果の面で見ると何も進んでいない時間です。せめて潰すことのできる雑用などをこなしたりしつつ考えるようにしましょう。あと長時間悩むと気が滅入りそうですし。

 

指導教員(研究室の教授)と日常的にコミュニケーションを取る

ご存知の方は多いと思いますが実は卒論研究は失敗しても通ります。では、本当は何が必要なのか、それは自分の研究室の指導教員の認可です。つまり、どんなに実験結果がひどくても、卒論や発表の内容がひどくても指導教員が認めれば卒業はできます。

 

これは極端な話ですが、もう少し現実的な形で言うと、教授の描く卒業までの自分の研究のゴールにすり合わせることが重要ということです。教授の手足となり考え無しに従うという意味ではありません。自分の実験結果や考察を話せばそれが有意義かどうか、次の一手には何をすればいいのかを教授は一緒に考えてくれます。これを繰り返すことで自分と教授の卒論像が一致して卒業までスムーズに進むということです。

 

もう一歩加えるなら、なるべく早く卒論研究のゴールを見つけることです。(もちろん教授の納得するような)ただし、何も考えずに尋ねるのではなくちゃんと議論の中で聞くようにしましょう。良い報告の書き方についてはもう少し私の中でもスキルが確立したら記事にしたいと思います。

 

研究室にいるときにしか研究のことは考えない

研究は長期戦だと書きましたが、これは常に解決しない問題を抱えているのと一緒です。私は仕事が溜まっている状態で遊ぶのが嫌いなのでレポートなどは最速で仕上げていたのですが研究の場合はそのようにはいかないため研究室配属直後はストレスが溜まりがちでした。

 

そこで思い切って家では一切研究のことを考えないようにしました。

理由としては

・どうせ研究室に行って作業等をしなければ問題は解決しない(理論系の場合はわかりませんが)

・長時間だらだらと悩んでも質の高い答えや成果は出ない

・短時間で研究に集中した方が充実感も成果も出る&遊びも楽しむことができる

 

と考えたためです。

 

 

割り切りが大切だと思います。(実験拘束時間がひたすら長い人には適用できないかもしれませんね...)

 

さいごに

これらは私個人の考えです。何かご意見などございましたらコメントなどをいただけるとありがたいです。

 

 

 

 

 

すべての理系学生へ、研究室選びは大学受験よりも大切だ【選び方9選】

 理系学生の花形といえば研究室でしょう。修士ならば三年間、博士ならばそれ以上の付き合いになる研究室を選ぶのは就活や大学受験と同等の重要性を持ちます。

 

しかし、この研究室、適当に選ぶと本当に泣きを見ることになるんですよね...

 

少し私の学科の友人の例を挙げると

 

友人A(ホワイト研究室)

研究室に行く頻度:週2回

滞在時間:大体4時間ぐらい(コアタイム無し) 

 

友人B(ブラック研究室)

研究室に行く頻度:週6 回

滞在時間:10:00~21:00(コアタイムあり)

  

と、天と地ほどの差がありますよね。(これ以上に楽だったり辛かったりのケースもあります。それとコアタイムって何ってなるかもしれませんが一旦置いておいてください、後で説明します)これだけでも研究室選びで今後三年間の運命が決まることは想像がつくでしょう。

三年生までの講義で得られる単位はみんな一律に勉強すれば良かったのですが卒論の単位は人によって重みが本当に何百倍と差が出ます。

 

そこで今回は研究室選びのときに重要な内容についてまとめてみました。

ちなみにターゲットとする層は

 

・趣味など自分の時間を充実させたいが、修士卒業できる程度にまともな研究室に入りたい学部三年生、あるいは外部院試組

 

を想定して書いています。

 

はじめに私の結論を書くと

 

教授の人間性>>>>>>(越えられない壁)>>研究員の雰囲気>研究テーマ=コアタイム、ゼミなどの拘束時間>>(越えられない壁)>>その他

 

となります。では個別に見ていきましょう。

 

目次(上から優先度順になります)

 

 

教員

最重要項目です。ここをミスると全て終わります。

 

「興味がある研究内容の研究室があるんだけど教授の性格がちょっとなあ~、でもこの研究がしたい」

 

なんて思っているあなた、自他ともに認める天才でもない限りその研究室はやめましょう。

 

研究室とは小さな社会です。その中でも教授や准教授というのはその社会のトップです。トップの人が言うことは基本的に絶対です。そのトップとそりが合わなければどうなるでしょうか。またあなたの卒論修論にOKを出すのは教授です。研究もその教授といわば二人三脚でおこなうものです。

 

なんとなく重要性が掴めてきたでしょうか。判断基準としては

 

・他の研究室の先輩にその教授について聞く(他の研究室の人の情報はほとんど正しいです、特に悪い噂は。)

 

・普段の講義の様子を観察する

 

・研究室見学のときに実際に話す

 

このへんですかね。教員との相性は個人差があるので自分と相性が良さそうかをある程度の基準にして良いと思います。ただし、他の人がヤバイと言っている教員は大体お察しなのでご注意を… 

 

併せて研究室の教員の人数も確認しましょう。

 

例えば教授と助教が一人ずついる研究室の場合は実際に研究室に配属された後に自分の面倒を見るのは助教で教授はほとんど関わらないといったことがよく起こるからです。面倒を見る人の重要性はもうわかりますよね。

 

また、助教がいる研究室では学生室に助教がいる場合もあるため確認しましょう(学生室で研究めんどくさいみたいな話ができませんよね、あとゲームとか)。

 

追記:余裕があれば、ドクター(D)の学生も確認しましょう。ドクターが学部生と同じテーマを持つことも多く共同作業者になる場合も多いです。相性は大事です。

 

ホームページがある研究室では出版論文と学会について調べてみましょう。修士以下の学生が論文を出している場合(これはすごいけどヤバイ)、助教がたくさん論文を出している場合(学生が手足となって作業している場合が多い)、所属人数に対して出版数が多い場合は少し気をつけましょう。(もちろん成果を出したい人は逆にこの数を意識しましょう)

 

研究員(学生)

 こちらも重要な項目です。研究室の選び方なのに全然研究内容に触れていないですが、これで良いと思います。研究室はとにかく人間関係が重要です。会社のトラブルの八割が人間関係だと聞いたこともあります。とにかく人です。そのあとにテーマについて聞きましょう。

 

下手したら先生よりも関わる時間が多いのは先輩や同期です。辛い環境だとしても周りにいい人しかいなければなんとかなるかもしれませんし、逆も然りですよね。

 

三年生のときに見学に行く場合は来年必ずお世話になるであろう人、具体的には4年生と修士1年生の先輩と全員話をしてみたほうがいいです。M2(研究室では修士のことをM、学部生のことをBと呼びがち)はほぼ就職するのでどうでもいいです。このときにあれ?ってなった場合は注意しましょう。

 

 

コアタイム

コアタイムとは研究室に必ず居なくてはいけない時間のことです。

例えばコアタイムが10時から5時ならば原則としてその時間は研究室あるいは学内にいてねって意味になります。

 

 コアタイムの有無については必ず教員、学生の双方に確認しましょう。学生と教授の言っていることが異なることも結構あります(大体学生の言うことが実際のところです、規定より長かったり短かったり様々です)。

 

さて、コアタイムですが、かなり重要なパラメーターです。実験系の研究室はコアタイムが存在することが多いです。大体は10時から5時ぐらいですが有機合成系の研究室は9時から9時なんて所もあります。とんでもないですよね。

 

それと拘束時間が長い研究室であってもコアタイム自体は9-17時で、実際は9-23時まで滞在する場合が多いです。会社の残業のようなものですね。まあ無賃労働(むしろ授業料払っているのでマイナス)ですが。したがってコアタイムが長くないからといって滞在時間もそうであるとは限らないということです。

 

コアタイムのメリットは

 

・毎日決まった時間に行くから規則正しめな生活になる

 

・研究室で分からないことがあったときにすぐ質問ができる

 

コアタイムさえ守れば他の時間は自由(な場合もある)

 

が挙げられます。特にすぐ質問ができるのは大きなメリットだと思います。コアタイムが無い研究室の場合は先輩に質問があってもそのときに居ないことがありますからね。

 

次にデメリットですが

 

・研究室に決まった時間を束縛される

 

この一点に尽きます。毎日決まった時間を拘束されるとアルバイトや昼間にしたいことに制限がかかります。また、研究室によってはコアタイムに遅刻すると怒られることもあるそうです。

 

私は自分で時間管理をしたかったためコアタイムの無い研究室を選びました。自分で時間や予定の管理ができる人はコアタイムが無い研究室がおすすめです。

 

コアタイムがある研究室の場合は休みや遅刻についてはどのように対応するのかを確認すると良いでしょう。メールを送るのか申請用紙を書くのか、そしてそれは必ず了承されるのかは確認しましょう(ここでNGがある場合はまあお察しですよね)。

 

また、土日は休みかも一応確認しましょう。ついでに夏休みなど長期休暇の存在も確認しましょう。普通に夏休みが無い研究室も多いですからね。毎年実家に帰るため二週間ほど家を開けているが大丈夫かとでも言えばわかります。

 

研究テーマ

テーマの内容

 お待たせしました。研究テーマです。基本的な方針としてつまらないと思わない分野なら何でも大丈夫です(適当)。え?おしまい?って方向けに理由を書くと...

 

なぜならば、研究室でおこなわれている研究というのは本当に最先端のことばかりで学部生では判断が難しいことが多いためです。実際に研究テーマを見ると思っていたのとは違う!なんてこともよく有ります。そのためざっくりとしたジャンルでなんとなく大丈夫そうなものなら何でも良いです。

 

 ちなみに、研究のタイプは大きく分けて理論系と実験系が存在します。

 

 理論系とは実験をしない研究で、紙とペンのみだったり、シミュレーションソフトを用いたりする研究分野のことを指します。

 

特徴は実験をしなくて良いこと、どこでも研究ができることが挙げられます。ただし実験をしないため完全に成果主義になりがちです。個人的なイメージですが頭のいい人は理論系が向いていそう。(シミュレーションは実験の要素も含まれていますが理論寄りな気がします)

 

 一方で実験系とは実験をしてその結果から考察をすることで成果をまとめる研究のことを指します。

 

特徴は研究室に来る頻度がどうしても高くなること、反応時間が長かったり、試薬や微生物などの取扱いが大変なことがあります。

 

ただし、実験系は実験をすればなにかしらの結果は出るため常に検討する材料があり、頑張っているアピールがしやすいです。加えて実験系では装置から自分で組み立てるのか、先輩のを使いまわせるのかなど実際に実験するときの流れを確かめましょう。工作が苦手な方は要注意です。

 

ちなみにこれはどっちでも良いと思います。ただし卒論なら実験系の方が失敗しても書きやすいから個人的にはこちらをおすすめします。

 

研究テーマの決め方(補足)

 研究室に所属している人は誰もが研究テーマを持っているはずですが、そのテーマがどのように決まったのかも研究室ごとに異なります。

 

大きく分けると

 

・教授から否応なしに指定される

 

・教授からいくつかの選択肢を与えられその中から好きなものを選ぶ

 

・自分で案を出してそれをもとに教授と話して決める

 

・自分で案を出す(いわゆる放置系?)

 

の四つにわけられると思います。

 

 研究テーマは大体の学生が気にすると思いますがその決め方まで目が届く人は多くないでしょう。私の意見ですが、少なくとも学部4年生が教授の意見なしでテーマを決めるのはほぼ無理です。ここでは先程の一番下以外の決め方ならまあ大丈夫でしょう。できれば向こうから案を出してもらえたほうがいいです。

 

ゼミの頻度

 どの研究室にも存在するであろうゼミです。

 

ゼミには大きく分けて三種類あり

 

・雑誌会:自分の研究テーマに関係する論文を紹介する

 

輪講:あるテーマについての専門書を研究室メンバーで分割して説明し合う

 

・進捗報告会:自分の研究の進捗状況を報告する

 

となっています。名称については各研究室ごとで様々です。

 

進捗報告と輪講or雑誌会で週に2回程度イベントがあるのが平均的ではないかと思います。

 

ここで確認したいのは何曜日の何時から何をするのか、また、自分の発表機会はどの程度の頻度で回ってくるのかについてです。

 

私の場合は進捗報告会と雑誌会が毎週あり、自分の番は進捗報告が月に一回、雑誌会が年に二回となっています。

 

個人的には二週に一回よりも多い進捗報告は進捗をこまめに出すために、結構頑張る必要があると思います。

 

また、これらのゼミについては研究室見学の際にかかる時間や雰囲気について必ず聞きましょう。地獄のような雰囲気のゼミは嫌ですよね。

 

英語が苦手な人は、ゼミで英語はどのくらい必要なのかも聞くと良いでしょう。研究室には留学生がいることも多くゼミで使われる言語が英語である場合も結構あります。スライドは英語で発表は日本語、全部英語など様々です。 

 

就活について

.就活とゼミの兼ね合い

まず、就活をさせてくれないところはやめましょう。研究がどんなにうまくいっても自分が就職できなければ正直研究の成果なんてどうでもいいです。

 

さて、就活とゼミについてですが学部就職と修士就職で少し異なります。

 

学部就職についてはネガティブな先生も若干います。学部就職をする人は必ず見学の際に就職する旨を伝えておきましょう。その際に大丈夫だと言わない研究室はやめましょう。ゼミを休みにしてくれる研究室は稀だと思いますが、日程を変更してくれる所が良いです。一番良い判断方法は修士二年の先輩に今年の就活についてゼミの日程をどうしたのかを直接聞くことです。

 

修士就職については学部就職と同様にゼミの日程がどのように変わるのかを聞いておきましょう。それと就活の時期に研究が疎かになりがちですがそれについて指導教員がどのように考えているのかもさりげなく聞き出せると良いです。

 

 

就職状況

研究室の先輩の就職状況を聞きましょう。うまく言っている場合もそうでない場合もその要因が研究室なのかその人個人のものなのかを確認しましょう。研究が忙しくて就活が十分にできない場合は避けましょう。個人の問題の場合は研究していて鬱になったとかでない限りは気にしなくて良いです。

 

また、自分が就職したい分野が決まっている場合にはその分野に就職したOBがいるかも聞くと良いでしょう。OBと気軽に連絡がとれる環境は意外と重要です。

 

まあ就活はコネを使わない限りはほぼ自分の力があればなんとかなるので大丈夫です。(就活では研究でどれだけ成果を出したかよりも話す能力のが大事だと思いました。もちろん職によりますが...)

 

追記:私の就職活動が終了したため就活についてこの記事と同じようなスタンスの内容を書こうと思います。よろしければ御覧ください(加筆途中)

 

masa-beat.hatenablog.jp

 

 

飲み会、研究室旅行

ここは個人差が大きいと思いますが、

一年のうちに

新歓、前期終わり、忘年会or新年会、卒論修論おつかれ会、追いコンぐらいの飲み会と一泊二日の研究室旅行ぐらいが普通じゃないかと思います。飲み会が嫌いな人は飲み会がどれくらいの頻度で開催されるかは必ず聞きましょう。

 

設備

実際に研究する際の設備です。まあそんなに気にしなくて大丈夫ですが気になる点を。(後半になるにつれて適当になっていて申し訳ありません、まあ優先度が低いので)

 

自分のPCが支給されるかは聞いても良いと思います。

 

実験系の場合は実験装置が気になると思いますが、正直配属段階では何が置いてあると良いのかなどの判断が難しいです。

 

そこで一案。

 

直感的にはなりますが、いくつか研究室見学をおこなうとなんか実験室がかっこいい研究室となんかかっこよくない研究室があることに気づくと思います。かっこいいと思った研究室はほぼ間違いなく良い設備でお金が潤っています。実験を頑張りたい人は見学のときに装置について質問してみましょう。教授はその辺にお金をかけていたら話を喜んでしてくれるかもしれませんしその対応で判断しても良いでしょうね。

 

ちなみに私は全く気にかけませんでした。

 

学会

学会について気にするのは学生の参加具合とお金についてです。

 

参加具合については学生と教授に聞きましょう。参加は強制なのか自主的なのか、研究室で何割程度の人が参加したことがあるか、参加する場合はどのぐらいの頻度なのかを確認すれば大丈夫だと思います。

 

お金については参加する場合は交通費やホテル代などどこまで出してくれるかを聞きましょう。

 

さいごに

研究室選びは本当にしっかり考えたほうが良いです。

 

最近は理系ならば大学院まで進学するのが当たり前といった風潮があるため研究にそこまで意欲がないが就職のために大学院進学をする学生が増えているそうです。

 

そんな方こそ自分は何を主軸に学生、院生生活を送り、最終的に何をしたいのかを考えて研究室を選びましょう(もちろんしたいことは研究ではないのですが)。

 

それと結構な長文になってしまいましたがこの文章を読むよりも、直接研究室に訪問に行くほうが何倍も重要であることを最後に再度伝えておきます。

 

かなり偏った記事だとは思うのでご意見等ございましたらお願いします。

 

追記:久しぶりにアクセス解析したら、この記事が本ブログの8割近くのPVを占めているそうです。最近理系学生系の記事を書いてなかったので再開しようかなあと思いました。