打ちこみ稽古

理系大学生です。 大学生活や趣味について書いてます。

リズと青い鳥(響けユーフォニアムの新作劇場版)の感想&初日舞台挨拶に行ってきた話(更新途中)

リズと青い鳥を劇場に行くか悩む人のために先にネタバレなしの感想だけ書きます。(4/24追記:中途ですが追記しました。そのうち2回目を見に行き更新をしたいです)

 

率直な感想を述べると、しっとりとした面白さでした。「しっとりした」というのはこれ以上言及するとネタバレになるので避けますが、面白いことは間違いないです。響けユーフォニアムのアニメ1.2期、原作でいうと二作目の響けユーフォニアム2 北宇治高校のいちばん熱い夏まで読んでいる方なら非常に楽しめる内容のはずです。(「君の○は」のように完全に前情報無しで見ると面白さは薄い可能性もあるのかなと思いました)

 

映画の内容はアニメ2期以降、また原作小説響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 前後編に相当する部分です。時系列としては久美子達が2年生になってからの話です。

 

素晴らしかった点としては

・ユーフォシリーズ特有の演奏、音の美しさ、表現力

・こまめに描写されるキャラの表情やしぐさ(特に顔と脚)

・「リズと青い鳥」の映画題目に忠実でわかりやすい原作抽出

が挙げられます

 

先述のアニメか小説を見た方はぜひとも音楽、音の演出が素晴らしいので、映画館で見ることをおすすめします。

 

それでは、ここからは私の完全主観による感想、考察、舞台挨拶のレポを記します

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下ネタバレあり

統括的な感想

先程も書きましたがしっとりとした面白さでした(2回目)。「しっとりとした」というのは静的であること、派手さは無いこと、落ち着いた中に無限の感情が込められていたなあぐらいの意味です。このへんは後述します。

 

私なりのテーマとしては「好きとはなにか」かと思いました。likeとlove以外でも好きの違いって大きいですね(まあ動詞と目的語その他の違いですが)。現実の残酷さ、辛さについてはいろんな人が言及している通りだと思います。

 

原作が発売されたのが2017/10/19だったので約半年前の記憶のみで公式サイトとPVは(私の趣向ですが)一切見ずに1回目を見ました。ストーリーの大筋はもちろん覚えていたのでだいたいこんな感じなんだろうな~みたいな正直期待半分の気持ちでした。見終えたあとは、単純に良い映画だったとは言うことができなく、頭にある情報が多すぎて整理できないことや希美、みぞれの心情を振り返ることで精一杯で、なにかに表現することができませんでした。というか今もできていません。しかし、90分という長い上映時間、鑑賞者の私を釘付けにし、一晩経っても内容について考察させるという点で面白いという評価は間違いないと思いました。

 

 

以下、私が気になった点のみ細かい感想を記述します。

 

リズと青い鳥、希美とみぞれ

 

はじめに物語の核心である、リズと青い鳥についてです。ここを読んでいる人は話を知っていると思うのでこれ以降の話でも、ある程度映画本編を理解している前提で書き進めていきます。

 

リズと青い鳥について特徴を書くと

リズ:一人で生活する少女、後に一緒に過ごした少女(青い鳥)を空に戻す

青い鳥:嵐の夜明けからリズと一緒に過ごし、ある日リズから別れを告げられ空へ行く

 

となっており、これを知った希美は

みぞれ:1年生のときに希美を吹部から失う、再び部に戻った希美と楽しい生活を送る、卒業後にまた希美を失ってしまう

希美:1年生のときに吹部を退部(みぞれのもとを離れる)、再び部に戻る、卒業後はまた進路が別れる

と置き換えることで自分とみぞれがリズと青い鳥に似ているを考えました。また、日常的にも、みぞれは希美を中心として考えていること、希美の快活な振る舞いや行動からもこのように考えるのがある意味自然でしょう。

 

しかしながら終盤の、みぞれと新山先生の対話においてリズ→希美、青い鳥→みぞれという見方もできることが示唆され、それまで自分をリズと見立てていたみぞれが青い鳥と見立てることで演奏が覚醒しました。

 

この場合は

希美:みぞれと自分は音楽の実力において対等であると考え、音大を志望したのもみぞれと肩を並べることができるかと思った。実際は希美はみぞれの才能に気づいており、先のステップに進むことができるかもわかっているが、みぞれの音楽が好きであるため嫉妬、葛藤する

みぞれ:希美と一緒に生活することは楽しいが、自身のオーボエの才能、実力を鑑みると希美とは異なる進路を選ぶ必要がある。みぞれは希美の「すべて」が好きであるため希美から離れたくない。

と見立てられるのでしょうか。これについて、みぞれは希美に合わせるためにソロの演奏のレベルを落としていたとは思いません。原作でもみぞれのソロは譜面通りに百回吹けば百回同じ完璧な演奏ができると書かれておりました。最後のソロ覚醒は感情が乗ったことによるものだと考えられます。(ちなみに原作だとソロ覚醒がすごすぎて音楽室内が阿鼻叫喚になって練習に休憩が入るレベルでしたが映画は割とマイルドでしたね)ここで2人はリズと青い鳥の役割や互いに互いをどのように思っているのかを言うクライマックスを迎えておしまいって感じでしたね。

 

原作でもそうでしたが、リズと青い鳥の一番の核心はこのどちらに自分を重ねるかのミスリードを誘い、それぞれの心境を考える点だったと私は考えています。

 

例えばこちらは公式サイトのこのポスター絵

 

f:id:yzllsn:20180422171917p:plain

 

『リズと青い鳥』公式サイト

 

窓の後ろのリズと少女、みぞれと希美の立ち位置が一致していますよね。

こちらでも

f:id:yzllsn:20180422202153p:plain

 

『リズと青い鳥』公式サイト

みぞれは青い鳥を見つめていて、希美は空を見つめています。

 

それ以外にも本編でも青い羽を希美が拾い、みぞれに渡すシーンと童話パートでリズが深夜にこっそり外出した少女の落とした羽を拾うシーンを重ねたり、みぞれが、ふぐのえさやりをするシーンがあったりといくつもそのようにリードさせる部分がありました。

 

これらを色々踏まえての2人がそれぞれの立場を入れ替えることに気づくシーン、覚醒シーンへと繋がる部分が一番印象的でした。

 

ちなみに原作を読んだときには、原作二作目(アニメ2期に相当)においてもみぞれの演奏が覚醒したシーンがあり、それの二番煎じでも来るのかなと邪推していました。このときはみぞれが希美に自分がどうでもいい存在だと思われている推測しすぎたことを希美自身から否定されることで覚醒しました。したがって、自分をリズと見立てたみぞれが何かしらの外的要素で考えが変わり、晴れ晴れと希美と別れようとするのかなあなどど浅い読みをしていました。

 

ちなみにリズと青い鳥の声優は同じ人が務めていたそうです。終わった後にエンドロールを見るまで気づきませんでした。公式ページには書いてあります。ここからも推測できるのでしょうかね。

 

最後の希美のありがとう

 

みぞれが覚醒ソロを吹いた後、希美は涙を抑えられずそのまま理科準備室へ行き、追いかけてきたみぞれに本音を吐露します。その後、みぞれがおこなった大好きのハグのとき、みぞれは

 

のぞみが優しくしてくれたこと、声をかけてくれたこと、部活に誘ってくれたこと、声、仕草、足音(記憶が怪しいです、ごめんなさい)

 

など(いや、足音ってとは思いましたが)たくさんの好きを希美に伝えましたが、希美はそれに対して

 

「ありがとう、ありがとう、ありがとう...私もみぞれのオーボエ好きだよ」

と答えました。私はこれを見たとき、希美の返答すくないなあとしか思わなかったのですが舞台挨拶にて山田監督と東山さんが

 

あの「ありがとう」はThank you の意味ではなく、もういいよの意味です。

みぞれがたくさんの大好きを伝えてくれたけどその中に「希美のオーボエが好き」が含まれていなかったことに対して、もういいよ、ありがとうと返しました

 

と述べており、鳥肌が立ちました。

 

統括でも書きましたが好きとはなにか、何が好きなのか、好きが一致していないこと、方向性が異なることがこんなにも残酷なのかと思いました。みぞれと希美は互いに好きなのでしょうが、何が好きなのかでこのシーンのありがとうがこんな意味になるとは、、、

 

OP(タイトル字幕→スタッフ字幕が出るところ)

こちらも舞台挨拶にて山田監督がおっしゃっていたのですが、OPはみぞれと希美のオーボエ、フルートの練習音からはじまりましたよね。あの音って互いのピッチが全然あっていなかったのも狙っていたそうです。私はOPを聞いたときピッチが違うまでは気づきませんでしたがなにかしっくりこないと思いました。この物語は終盤まで2人の違い、噛み合わなさを描写することが多いです。まさか最序盤、それも重要なOPでそれを仕掛けていたことに驚きました。

 

山田監督は、オーボエとフルート奏者の方には朝練のときの音がそんなに出ない雰囲気でお願いしますとしか依頼していないそうで、噛み合ってない版と噛み合っている版の両方が録れたそうですが、こちらを採用したそうです。

 

演出・キャラ描写・作画

これが本当に素晴らしかったです。この作品は描写が素晴らしかったから成立したといっても過言ではありません。ユーフォ本編が、大会やオーディションに向けてキャラが動く動的な演出なのに対し、終始みぞれと希美の心情を描写した静的な本作を飽きずに引き込まれるのはこれらの要素のおかげだと思います。これに関しては書き出すとキリが無い&1回見た程度では全てを拾うことはできないためひとまず印象的だった部分を書きます。(追記:もう1回見てから書きます。

 

脚、足

山田監督といえば足といわれているほどに足の描写に力を入れているそうですが今回もそれを十分に感じました。

たとえば

・みぞれと希美の歩くシーンは足だけですが足運びだけでもその性格が伝わってきます。堂々としている、落ち着いているなど

・会話シーンで返答に詰まるとき、楽しく話すときなど足の動きが違う

・希美が新山先生に音大を受けることを話すとき、最後にみぞれに本音を伝えるとき、片足を後ろに折り曲げて地面を叩く

・ソックスの色、種類、上履きの色の違いを利用して会話シーンにもかかわらず足だけを写して誰なのかを見せる

などがありました。もっといっぱいあったはずです。

 

キャラ描写

・みぞれが前髪をかきあげる仕草をするときは独占欲、何かを抑えていることの表れ?(公式PVにも一箇所あります)

・希美の口角を上げて目を細める笑いはいつもの自分を作り出している?

 

(執筆中)

作画

最初のキービジュアルの段階から、今作は今までのユーフォシリーズとは異なる作画だと言われていました。当初は、私もこの作画に違和感を覚えましたが、この作品にはこの作画も良いなあと今は思います。今までの作画はいわゆる京アニっぽい作画でした。ユーフォシリーズは動的な物語であるのに対してリズと青い鳥は2人の少女の心情描写、コップに入れた今にも零れそうな水が表面張力で保たれているような緊張感、儚さが特徴であるため、今回のような線が細く、淡い作画がぴったりだと私は思いました。

 

その他感想

・剣崎梨々花のキャラ

ダブルリードパート、しかもオーボエということでみぞれの直属の後輩として登場した新一年生の剣崎梨々花ちゃん。いいキャラしていましたね~。みぞれと仲良くなりたくてお茶会に誘ったり、リードをつくってもらったりと2人の距離が縮まっていく会話パートでほっこりしました。(なにげにみぞれが下の名前で呼ぶ人って南中カルテット以外だと梨々花がぐらいでは?)ゆでたまご、持ち歩いているのかい!「鎧じゃなくて...剣崎りりかです」って鎧と剣でかけてたのも好き。今後、奏とのかけあいが楽しみですね。

 

・ソロ

オーボエが他の楽器を全てかき消すような勢いのみぞれのソロでした。正直、これを聞くためだけに映画を見に行っても損はないと思います。

作中BGMとしてしばしばリズと青い鳥の第三楽章が用いられていたので、覚醒演奏シーンに入ったときに、これそんなに変わってないなと思ったのですが、後半のソロでやられましたね。フルートが全然入ってこれないのも相まってみぞれの青い鳥として、離れたくないけど離れることが一番だと割り切って堂々と吹いた様子が本当にありありと伝わってきてよかったです。映画館では、何箇所からかすすり泣きの音が聞こえてきました。

 

・男子

部費は払おうな

 

劇場版三部作としての立ち位置

今回、響けユーフォニアムは劇場版三部作として制作されています。

一作目がTVアニメ2期の総集編(ただの総集編ではなく素晴らしいものでしたが)

二作目が今回のリズと青い鳥

そして残りは三作目となります。

 

二、三作目は原作小説の 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 前後編、久美子たちの2年生編となっています。

 

したがって三部作は原作のみぞれと希美に関する部分以外を抜いた部分が取り扱われることになる可能性が非常に高いです。

 

リズと青い鳥を見ていると

・みぞれの演奏覚醒から、関西大会の結果を飛ばして描かれている

・オーディションの話があったが、結果を飛ばしてオーボエフルートのソロは決まっている(他のメンバーはよく見ると...)

・新一年生はすでに入部済

 

などとあくまでユーフォシリーズの話ではなく、完全にみぞれと希美の話に終始していることがわかります。

 

だからこそ、どこが重点的に取り上げられるか読めませんね。個人的にはオーディションまでの話が大好きなのでそこを取り上げてほしいです。

 

ユーフォシリーズの面白さの一つは群像劇であることだと考えています。みぞれと希美がこのように問題を抱えている一方で他の部員にも物語、その人なりの視点、考え方があることを楽しめることが楽しみです。ちなみに、リズと青い鳥も希美とみぞれのそれぞれの視点から見てみるとまた違った感想が出そうですね。

 

(原作小説二冊分を映画2本でまとめるの、無理でしょ...)

 

舞台挨拶について

今回は上映初日に舞台挨拶付きのチケットを購入しました。

場所は神奈川県の川崎チネチッタ

舞台挨拶に来た方は、監督の山田尚子さん、鎧塚みぞれ役の種﨑敦美さん、傘木希美役の東山奈央さんのお三方でした。

流れとしては、最初に映画を見てその後に20分ほどの舞台挨拶でした。

 

川崎チネチッタには、ユーフォ三部作第一弾の届けたいメロディのときも足を運んだのですが、LiveZoundという音響システムが素晴らしいです。詳しい説明は公式サイトをどうぞ。

cinecitta.co.jp普通の映画館とはかなり違うのでぜひお試しください。

 

舞台挨拶は大体20分程度でした。話した内容としては

・映画の感想

・映画中の描写について(前述)

・みなさんは希美とみぞれどっちに共感できる?

といったものでした。描写については印象深かったのでかなり覚えていたのですが、それ以外については映画を見終わった余韻もあってあまり覚えていません...

 

監督、キャスト等製作者側のお話を聞けるのはあまりない機会なので、(裏話も聞けたし)良かったです。(小並)

作者、監督の意図を話すのは無粋だと捉えるかは意見が分かれる所ですが、私個人としては、そのようなメタ情報が好きなので今回の舞台挨拶は非常に楽しめました。

 

公開前には、原作者の武田綾乃先生と山田尚子監督の対談のイベントもあったそうですね。次回の映画のときにまた開かれるようでしたら、そちらにもぜひ行ってみたいと思いました。

 

おわりに

リズと青い鳥、ぜひ劇場で見てほしいです。

ユーフォシリーズは音が特に素晴らしいので良い音響、映画館に行く価値もあると思います。

私の感想は私の主観で書いているので何か気になることなどがあればご意見いただければと思います。

ここまで長い記事を読んでいただいてくれた方、ありがとうございました。

 

 それにしても長い記事を書くのってすごい時間かかりますね、、、おわらないし書いてると次々と書きたいことが思い浮かんでしまう、、、(もうちょっと加筆するかも

研究室の正確な情報を得るためには

こんにちは。

 

最近、研究室配属の時期が近づいてきたこともあってかアクセス数が少しだけ伸びてありがたいです。

 

研究室の選び方についての記事を書いておいてアレなのですが、研究室の情報を得るために役に立つ方法を書きたいと思います。

 

確実性が高い

研究室訪問に行き、そこに所属する人と話をする

 

確実性が低い

それ以外

 

以上です。

 

何が言いたいかというと研究室を選ぶときには必ず研究室に訪問に行きましょうということです。

 

たとえば

・友人の噂話

・他の研究室の人から聞いた噂話

・ネットに溢れる情報サイト

・研究室のHP

これらは情報が間違っていたとしても誰も責任を取ってくれませんし、信憑性が定かではありません。悪い噂は割と合っていますが、雪だるまのように大きくなることもありますし、個人の受け方にもよりますし。

 

一般に正確な情報を得るには情報の発信源から情報を獲得しますよね。今の場合ですと、ここで指す情報源とは研究室に所属する人のみです。この当事者にしかわからないことが山のようにあります。自分が気になること、雰囲気をなるべく自分自身で確かめに行きましょう。同じところに何度も足を運ぶ勢いでいきましょう。

 

そのためにインターネットや友人からの情報を参考にするのは良いと思います。

 

ぜひ可能な限りすべての研究室に足を運んでみましょう。

卒論研究にて思ったこと(忘備録も兼ねて随時追記)

 

こんにちは。

 

主に学部三年生以下の人へ、あるいは研究生にとってなるほどと思ってもらえるような研究室忘備録(卒論編)を書きたいと思います。

 

学部4年生時代の卒論、いわゆる卒業論文制作にあたって感じたことを忘備録のように書いておこうと思います。ちなみに感想としては、「結構精神的に辛い」です。

 

なぜ辛いのか、また辛いときにはどのようにその状況を対処していたのかを以下に記します。

 

卒論研究がつらい理由

成果がでない

なんといってもこれですね。そもそも良い結果が出たらそれをまとめて発表して卒業ですから。

 

研究は基本的に「誰も取り組んだことのない」、すなわち「結果が不明である問題に対して」、「良いか悪いかわからないけど得られた実験結果を考察する」という各プロセスが答えの定まっていない不明だらけの(ストレスフルな)好奇心をくすぐられるものです。

 

したがって基本的には研究はうまくいかないのが当たり前で、失敗した結果をどのように次の一手に活かしていくかを無限に繰り返すことになります。

 

研究成果について発表しないと卒業できないから実験する→うまくいかない&意味のわからない結果が出る→改善策や新しい手法を考える→またうまくいかない→繰り返し

 

となるとつらいですよね。

 

ちなみにうまくいった場合にも他の条件を変えたら結果はどのように変わるとか追加の検討材料が無限にあります。つまり終わりがほとんど無いです。

 

長期戦である

意外と効くのが研究は長期戦であることです。3年生までの講義の何倍、何十倍もの時間労力をかけることになるのはかなり大きいです。

 

講義と卒論の特徴を簡単に書くと

3年生までの講義:半年間週に1か2回講義を受けテストを受けて終わり

卒論研究:一年間自由に研究をして最後に発表と卒論提出

となります。

 

これだけですと半年と一年の違いならそんなに大きくないと思いますが、卒論研究は大体週に3日以上は取り組み、先述のように基本的に失敗の繰り返しで、テストと異なり間違った答えは許されない(データとして使えない)ので負担が大きいです。

 

つまり、卒業に必須の単位なのに失敗が続くため、長い期間悩み抜くことになるということです。私は研究室配属後一ヶ月ぐらいは卒業できるのか不安でした。

 

 卒論は結構大変だということは以上の理由が大きいです。

 

一応私の研究室生活でこれらの問題について心がけていることを記しておきます。

解決策(思考法)

 

卒業できなかった学部生はほとんどいない

 

これが一番です。あなたの研究室には先輩がいますよね。そしてその人達は卒論研究を終えていますよね。そして世間のほとんどの大学生はそれを終えています。

 

そう考えるとまあ最後はなんとかなるだろうと思いませんか。

 

長時間悩まない

研究はうまくいかないのが基本、と書きました。そして重要なのはうまくいかなかったときにどれだけ早く次の一手に移行できるかが重要だと私は思います。

 

長くても1日以上悩んでも意見や発想がまとまらない場合は先輩や指導教員に相談しましょう。こちらは所詮研究生1年目ですから。自分なりの意見を持った上で相談すれば(まともな人なら)応じてくれるでしょう。

 

悩む時間は研究の成果の面で見ると何も進んでいない時間です。せめて潰すことのできる雑用などをこなしたりしつつ考えるようにしましょう。あと長時間悩むと気が滅入りそうですし。

 

指導教員(研究室の教授)と日常的にコミュニケーションを取る

ご存知の方は多いと思いますが実は卒論研究は失敗しても通ります。では、本当は何が必要なのか、それは自分の研究室の指導教員の認可です。つまり、どんなに実験結果がひどくても、卒論や発表の内容がひどくても指導教員が認めれば卒業はできます。

 

これは極端な話ですが、もう少し現実的な形で言うと、教授の描く卒業までの自分の研究のゴールにすり合わせることが重要ということです。教授の手足となり考え無しに従うという意味ではありません。自分の実験結果や考察を話せばそれが有意義かどうか、次の一手には何をすればいいのかを教授は一緒に考えてくれます。これを繰り返すことで自分と教授の卒論像が一致して卒業までスムーズに進むということです。

 

もう一歩加えるなら、なるべく早く卒論研究のゴールを見つけることです。(もちろん教授の納得するような)ただし、何も考えずに尋ねるのではなくちゃんと議論の中で聞くようにしましょう。良い報告の書き方についてはもう少し私の中でもスキルが確立したら記事にしたいと思います。

 

研究室にいるときにしか研究のことは考えない

研究は長期戦だと書きましたが、これは常に解決しない問題を抱えているのと一緒です。私は仕事が溜まっている状態で遊ぶのが嫌いなのでレポートなどは最速で仕上げていたのですが研究の場合はそのようにはいかないため研究室配属直後はストレスが溜まりがちでした。

 

そこで思い切って家では一切研究のことを考えないようにしました。

理由としては

・どうせ研究室に行って作業等をしなければ問題は解決しない(理論系の場合はわかりませんが)

・長時間だらだらと悩んでも質の高い答えや成果は出ない

・短時間で研究に集中した方が充実感も成果も出る&遊びも楽しむことができる

 

と考えたためです。

 

 

割り切りが大切だと思います。(実験拘束時間がひたすら長い人には適用できないかもしれませんね...)

 

さいごに

これらは私個人の考えです。何かご意見などございましたらコメントなどをいただけるとありがたいです。

 

 

 

 

 

すべての理系学生へ、研究室選びは大学受験よりも大切だ【選び方9選】

 理系学生の花形といえば研究室でしょう。修士ならば三年間、博士ならばそれ以上の付き合いになる研究室を選ぶのは就活や大学受験と同等の重要性を持ちます。

 

しかし、この研究室、適当に選ぶと本当に泣きを見ることになるんですよね...

 

少し私の学科の友人の例を挙げると

 

友人A

研究室に行く頻度:週2回

滞在時間:大体4時間ぐらい(コアタイム無し) 

 

友人B

研究室に行く頻度:週6 回

滞在時間:10:00~21:00(コアタイムあり)

  

と、天と地ほどの差がありますよね。(これ以上に楽だったり辛かったりのケースもあります。それとコアタイムって何ってなるかもしれませんが一旦置いておいてください)これだけでも研究室選びで今後三年間の運命が決まることは想像がつくでしょう。

三年生までの講義で得られる単位はみんな一律に勉強すれば良かったのですが卒論の単位は人によって重みが本当に何百倍と差が出ます。

 

そこで今回は研究室選びのときに重要な内容についてまとめてみました。

ちなみにターゲットとする層は

 

・趣味など自分の時間を充実させたいが、修士卒業できる程度にまともな研究室に入りたい学部三年生、あるいは外部院試組

 

を想定して書いています。

 

はじめに私の結論を書くと

 

教授の人間性>>>>>>(越えられない壁)>>研究員の雰囲気>研究テーマ=コアタイム、ゼミなどの拘束時間>>(越えられない壁)>>その他

 

となります。では個別に見ていきましょう。

 

目次(上から優先度順になります)

 

 

教員

最重要項目です。ここをミスると全て終わります。

 

「興味がある研究内容の研究室があるんだけど教授の性格がちょっとなあ~、でもこの研究がしたい」

 

なんて思っているあなた、自他ともに認める天才でもない限りその研究室はやめましょう。

 

研究室とは小さな社会です。その中でも教授や准教授というのはその社会のトップです。トップの人が言うことは基本的に絶対です。そのトップとそりが合わなければどうなるでしょうか。またあなたの卒論修論にOKを出すのは教授です。研究もその教授といわば二人三脚でおこなうものです。

 

なんとなく重要性が掴めてきたでしょうか。判断基準としては

 

・他の研究室の先輩にその教授について聞く(他の研究室の人の情報はほとんど正しいです、特に悪い噂は。)

 

・普段の講義の様子を観察する

 

・研究室見学のときに実際に話す

 

このへんですかね。教員との相性は個人差があるので自分と相性が良さそうかをある程度の基準にして良いと思います。ただし、他の人がヤバイと言っている教員は大体お察しなのでご注意を… 

 

併せて研究室の教員の人数も確認しましょう。

 

例えば教授と助教が一人ずついる研究室の場合は実際に研究室に配属された後に自分の面倒を見るのは助教で教授はほとんど関わらないといったことがよく起こるからです。面倒を見る人の重要性はもうわかりますよね。

 

また、助教がいる研究室では学生室に助教がいる場合もあるため確認しましょう(学生室で研究めんどくさいみたいな話ができませんよね、あとゲームとか)。

 

研究員(学生)

 こちらも重要な項目です。研究室の選び方なのに全然研究内容に触れていないですが、これで良いと思います。研究室はとにかく人間関係が重要です。会社のトラブルの八割が人間関係だと聞いたこともあります。とにかく人です。そのあとにテーマについて聞きましょう。

 

下手したら先生よりも関わる時間が多いのは先輩や同期です。辛い環境だとしても周りにいい人しかいなければなんとかなるかもしれませんし、逆も然りですよね。

 

三年生のときに見学に行く場合は来年必ずお世話になるであろう人、具体的には4年生と修士1年生の先輩と全員話をしてみたほうがいいです。M2はほぼ就職するのでどうでもいいです。このときにあれ?ってなった場合は注意しましょう。

 

コアタイム

コアタイムとは研究室に必ず居なくてはいけない時間のことです。

例えばコアタイムが10時から5時ならば原則としてその時間は研究室にいてねって意味になります。

 

 コアタイムの有無については必ず教員、学生の双方に確認しましょう。学生と教授の言っていることが異なることも結構あります(大体学生の言うことが実際のところですが)。

 

さて、コアタイムですが、かなり重要なパラメーターです。実験系の研究室はコアタイムが存在することが多いです。大体は10時から5時ぐらいですが有機合成系の研究室は9時から9時なんて所もあります。とんでもないですよね。

 

コアタイムのメリットは

 

・毎日決まった時間に行くから規則正しめな生活になる

 

・研究室で分からないことがあったときにすぐ質問ができる

 

コアタイムさえ守れば他の時間は自由(な場合もある)

 

が挙げられます。特に二つ目の質問ができるのは大きいメリットだと思います。コアタイムが無い研究室の場合は先輩に質問があってもそのときに居ないことがありますからね。

 

次にデメリットですが

 

・研究室に決まった時間を束縛される

 

この一点に尽きます。毎日決まった時間を拘束されるとアルバイトや昼間にしたいことに制限がかかります。また、研究室によってはコアタイムに遅刻すると怒られることもあるそうです。

 

私は自分で時間管理をしたかったためコアタイムの無い研究室を選びました。自分で時間や予定の管理ができる人はコアタイムが無い研究室がおすすめです。

 

また、コアタイムがある研究室の場合は休みや遅刻についてはどのように対応するのかを確認すると良いでしょう。メールを送るのか申請用紙を書くのか、そしてそれは必ず了承されるのかは確認しましょう(ここでNGがある場合はまあお察しですよね)。

 

また、土日は休みかも一応確認しましょう。ついでに夏休みなど長期休暇の存在も確認しましょう。普通に夏休みが無い研究室も多いですからね。毎年実家に帰るため二週間ほど家を開けているが大丈夫かとでも言えばわかります。

 

研究テーマ

テーマの内容

 お待たせしました。研究テーマです。基本的な方針としてつまらないと思わない分野なら何でも大丈夫です(適当)。え?おしまい?って方向けに理由を書くと...

 

なぜならば、研究室でおこなわれている研究というのは本当に最先端のことばかりで学部生では判断が難しいことが多いためです。実際に研究テーマを見ると思っていたのとは違う!なんてこともよく有ります。そのためざっくりとしたジャンルでなんとなく大丈夫そうなものなら何でも良いです。

 

 ちなみに、研究のタイプは大きく分けて理論系と実験系が存在します。

 

 理論系とは実験をしない研究で、紙とペンのみだったり、シミュレーションソフトを用いたりする研究分野のことを指します。

 

特徴は実験をしなくて良いこと、どこでも研究ができることが挙げられます。ただし実験をしないため完全に成果主義になりがちです。個人的なイメージですが頭のいい人は理論系が向いていそう。

 

 一方で実験系とは実験をしてその結果から考察をすることで成果をまとめる研究のことを指します。

 

特徴は研究室に来る頻度がどうしても高くなること、反応時間が長かったり、試薬や微生物などの取扱いが大変なことがあります。

 

ただし、実験系は実験をすればなにかしらの結果は出るため常に検討する材料があり、頑張っているアピールがしやすいです。加えて実験系では装置から自分で組み立てるのか、先輩のを使いまわせるのかなど実際に実験するときの流れを確かめましょう。工作が苦手な方は要注意です。

 

ちなみにこれはどっちでも良いと思います。ただし卒論なら実験系の方が失敗しても書きやすいから個人的にはこちらをおすすめします。

 

研究テーマの決め方(補足)

 研究室に所属している人は誰もが研究テーマを持っているはずですが、そのテーマがどのように決まったのかも研究室ごとに異なります。

 

大きく分けると

 

・教授から否応なしに指定される

 

・教授からいくつかの選択肢を与えられその中から好きなものを選ぶ

 

・自分で案を出してそれをもとに教授と話して決める

 

・自分で案を出す(いわゆる放置系?)

 

の四つにわけられると思います。

 

 研究テーマは大体の学生が気にすると思いますがその決め方まで目が届く人は多くないでしょう。私の意見ですが、少なくとも学部4年生が教授の意見なしでテーマを決めるのはほぼ無理です。ここでは先程の一番下以外の決め方ならまあ大丈夫でしょう。できれば向こうから案を出してもらえたほうがいいです。

 

ゼミの頻度

 どの研究室にも存在するであろうゼミです。

 

ゼミには大きく分けて三種類あり

 

・雑誌会:自分の研究テーマに関係する論文を紹介する

 

輪講:あるテーマについての専門書を研究室メンバーで分割して説明し合う

 

・進捗報告会:自分の研究の進捗状況を報告する

 

となっています。名称については各研究室ごとで様々です。

 

進捗報告と輪講or雑誌会で週に2回程度イベントがあるのが平均的ではないかと思います。

 

ここで確認したいのは何曜日の何時から何をするのか、また、自分の発表機会はどの程度の頻度で回ってくるのかについてです。

 

私の場合は進捗報告会と雑誌会が毎週あり、自分の番は進捗報告が月に一回、雑誌会が年に二回となっています。

 

個人的には二週に一回よりも多い進捗報告は進捗をこまめに出すために、結構頑張る必要があると思います。

 

また、これらのゼミについては研究室見学の際にかかる時間や雰囲気について必ず聞きましょう。地獄のような雰囲気のゼミは嫌ですよね。

 

英語が苦手な人は、研究室には留学生がいることも多くゼミで使われる言語が英語である場合も結構あるので 英語はどのくらい必要なのかも聞くと良いでしょう。

 

就活について

.就活とゼミの兼ね合い

まず、就活をさせてくれないところはやめましょう。研究がどんなにうまくいっても自分が就職できなければ正直研究の成果なんてどうでもいいです。

 

さて、就活とゼミについてですが学部就職と修士就職で少し異なります。

 

学部就職についてはネガティブな先生も若干います。学部就職をする人は必ず見学の際に就職する旨を伝えておきましょう。その際に大丈夫だと言わない研究室はやめましょう。ゼミを休みにしてくれる研究室は稀だと思いますが、日程を変更してくれる所が良いです。一番良い判断方法は修士二年の先輩に今年の就活についてゼミの日程をどうしたのかを直接聞くことです。

 

修士就職については学部就職と同様にゼミの日程がどのように変わるのかを聞いておきましょう。

 

就職状況

研究室の先輩の就職状況を聞きましょう。うまく言っている場合もそうでない場合もその要因が研究室なのかその人個人のものなのかを確認しましょう。研究が忙しくて就活が十分にできない場合は避けましょう。個人の問題の場合は研究していて鬱になったとかでない限りは気にしなくて良いです。

 

また、自分が就職したい分野が決まっている場合にはその分野に就職したOBがいるかも聞くと良いでしょう

 

まあ就活はコネを使わない限りはほぼ自分の力があればなんとかなるので大丈夫です。

 

飲み会、研究室旅行

ここは個人差が大きいと思いますが、

一年のうちに

新歓、前期終わり、忘年会or新年会、卒論修論おつかれ会、追いコンぐらいの飲み会と一泊二日の研究室旅行ぐらいが普通じゃないかと思います。飲み会が嫌いな人は飲み会がどれくらいの頻度で開催されるかは必ず聞きましょう。

 

設備

実際に研究する際の設備です。まあそんなに気にしなくて大丈夫ですが気になる点を。(後半になるにつれて適当になっていて申し訳ありません、まあ優先度が低いので)

 

自分のPCが支給されるかは聞いても良いと思います。

 

実験系の場合は実験装置が気になると思いますが、正直配属段階では何が置いてあると良いのかなどの判断が難しいです。

 

そこで一案。

 

直感的にはなりますが、いくつか研究室見学をおこなうとなんか実験室がかっこいい研究室となんかかっこよくない研究室があることに気づくと思います。かっこいいと思った研究室はほぼ間違いなく良い設備でお金が潤っています。実験を頑張りたい人は見学のときに装置について質問してみましょう。教授はその辺にお金をかけていたら話を喜んでしてくれるかもしれませんしその対応で判断しても良いでしょうね。

 

ちなみに私は全く気にかけませんでした。

 

学会

学会について気にするのは学生の参加具合とお金についてです。

 

参加具合については学生と教授に聞きましょう。参加は強制なのか自主的なのか、研究室で何割程度の人が参加したことがあるか、参加する場合はどのぐらいの頻度なのかを確認すれば大丈夫だと思います。

 

お金については参加する場合は交通費やホテル代などどこまで出してくれるかを聞きましょう。

 

さいごに

研究室選びは本当にしっかり考えたほうが良いです。

 

最近は理系ならば大学院まで進学するのが当たり前といった風潮があるため研究にそこまで意欲がないが就職のために大学院進学をする学生が増えているそうです。

 

そんな方こそ自分は何を主軸に学生、院生生活を送り、最終的に何をしたいのかを考えて研究室を選びましょう(もちろんしたいことは研究ではないのですが)。

 

それと結構な長文になってしまいましたがこの文章を読むよりも、直接研究室に訪問に行くほうが何倍も重要であることを最後に再度伝えておきます。

 

かなり偏った記事だとは思うのでご意見等ございましたらお願いします。